アメリカの証券取引所には世界を代表する優良企業が多く上場しており、日本からも分散投資先としても検討したい市場といえる。米国株へは日本の大手オンライン証券会社からでも投資できる。米国株の投資をするなら考えたい証券会社5社を紹介する。

世界の株式市場で時価総額が1位

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(画像=PIXTA)

アメリカ市場は時価総額が世界で一番大きな市場だ。日本市場や中国市場も世界で2位、3位の規模だが、アメリカ市場の時価総額は2位以下を桁違いに上回る。世界最大の規模であるアメリカ市場に簡単にアクセスできる現在、あえて投資対象から外す理由はない。アメリカ市場に投資しないことによる投資機会の損失は大きい。

また世界最大規模のアメリカ市場は、世界中の株式市場の値動きに大きな影響をあたえるため、直接投資をしなくても動向を追うべきだ。

世界を代表する優良銘柄が多数

日本に住んでいても日本人は多くのアメリカ企業の恩恵を受けている。例えばネット通販ならAmazonは日本でも当たり前のように利用されていて、外食ならマクドナルドやスターバックス、パソコンならマイクロソフトやMacの製品を使いグーグルの検索エンジンがよく使われている。クレジットカードの決済もビザやマスターカードを利用する。このようにアメリカには世界的なグローバル企業も数多くあり日本人も、その恩恵を享受している。日本市場にはない世界的なグローバル企業に投資できるのもアメリカ株の魅力である。

株式だけではなくETFやADRも豊富

アメリカ市場には個別銘柄の株だけではなくETF(上場投資信託)やADR(米国預託証券)も多数、上場している。ETFとは株式のように売買できる、市場に上場されている投資信託。例えば、S&P500の値動きに連動したETFなどである。

ADRは米国以外の国で設立された企業が発行した株式を裏付けとして発行される有価証券。例えば、インドのIT企業インフォシスや、中国のEコマース企業アリババもADRで上場されている。アメリカの個別株だけではなく、豊富なETFやADRにも投資できるのがアメリカ市場の魅力だ。

分散投資先としても有望

日本株にのみ投資をすることは、偏りすぎたポートフォリオである。「卵を一つの籠に盛るな」という投資の格言の通り、国際分散投資をすることで、リスクを低減させることができる。日本株以外のアセットの中でも特にアメリカ株は多くの選択肢があり、大手オンライン証券会社からでも買いやすいアセットの一つ。日本以外の外国株投資を始めるなら、まずは銘柄数も多く上場基準もしっかりしているアメリカ株がおすすめだ。

証券会社を選ぶための4つのポイント

アメリカ株取引をする際に証券会社を選ぶポイントがある。取引手数料・取り扱い銘柄数の豊富さ・注文方法の種類・源泉徴収ありの特定口座に対応しているかどうかの4つである。

●ポイント1 取引手数料

取引手数料は必ずかかるので、当然高いよりは安いほうが良い。日本株の手数料よりアメリカ株の手数料は割高。取引回数がかさむと手数料分は確実に負担になる。またアメリカ株を買う場合、現地通貨のまま決済できるのかを確認する必要がある。日本円から米ドルに両替をして取引をし、反対決済をする際にも米ドルから日本円に戻すのかというところも重要なポイント。なぜなら取引の度に両替の為替手数料が発生することになり、手数料が割高になるからだ。

●ポイント2 取り扱い銘柄数の豊富さ

証券会社により外国株の取り扱い銘柄も数も異なる。そのため証券会社を選ぶ際には、自分が投資したい銘柄を取り扱っているかどうかを調べるべきだ。当然、取り扱い銘柄数が豊富なほうが投資をするうえでも選択肢は広がる。証券会社によって特徴もあるので、複数の口座を開くのも手だ。複数の口座を開けば、それだけ投資対象が増えて良い銘柄が選べる可能性も高まる。アメリカ株に投資するなら証券口座の取り扱い銘柄数の豊富さも重要なポイントである。

●ポイント3 注文方法の種類

できれば注文方法の種類も多いほうが望ましい。アメリカ株は日本時間では夜に値が動く。そのため日本時間の真夜中に取引画面を見ることができない人は注文方法が多様なほうが便利だ。例えば、指値注文ができず成行注文しかできない場合、自分が買いたい株価になるまで取引画面の前に居続けることになり不便である。日本時間の夜中に値が動いているからこそ、注文方法が豊富なほうが良い。

●ポイント4 源泉徴収ありの特定口座に対応しているかどうか

アメリカ株でも源泉徴収ありの特定口座に対応しているかどうかは証券会社選びの重要な要素。なぜなら一般口座や源泉徴収なしの特定口座だと自分で確定申告をする必要があるからだ。アメリカ株の確定申告は為替取引もあり複雑で、実際に税務署で申告するのは非常に手間になる。確定申告が煩雑になることを避けるなら、源泉徴収ありの特定口座に対応している証券会社での取引が便利だ。逆に、確定申告で手続きをすることに問題がなければ特定口座である必要はない。

アメリカ株取引を始めやすい証券会社

日本からアメリカ株取引をするうえで、個人投資家が取引しやすい大手オンライン証券会社を紹介する。それぞれ特徴があるため、自分の投資法にあう証券会社を選ぶと良い。複数口座を開設すれば選択の幅も広がる。

SBI証券——国内最大手のネット証券

アメリカ株だけではなく香港・韓国・ロシア・ベトナム・インドネシア・シンガポール・タイ・マレーシアと合計9ヵ国の市場で取引が可能だ。アメリカ市場以外のASEAN諸国の株式市場にも興味がある人にピッタリだろう。

・取引手数料
約定代金の0.45%
手数料下限5ドル/上限20ドル
外貨決済対応

・取り扱い銘柄数
個別銘柄・ETF・ETN・ADRの合計1503銘柄

・注文方法
指値・成行

・特定口座の対応
源泉徴収あり・なしの口座どちらにも対応

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楽天証券——スーパーポイントとして還元

楽天証券ならではの魅力は、手数料の1%を楽天スーパーポイントに還元できるところ。大手オンライン証券のアメリカ株取引は、各社手数料が横並びになりつつある。しかし楽天証券はEコマース大手の強みを生かし、手数料を楽天スーパーポイントとして還元しているのである。

・取引手数料
約定代金の0.45%
手数料下限5ドル/上限20ドル
外貨決済対応

・取り扱い銘柄数
個別銘柄・ETF・ETN・ADR 合計1513銘柄
内訳:個別銘柄・ADR1229銘柄、ETF・ETN284銘柄

・注文方法
指値・成行

・特定口座の対応
源泉徴収あり・なしの口座どちらも対応

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マネックス証券——銘柄数が多い

マネックス証券は日系の他の大手オンライン証券に比べ、取り扱い銘柄数と注文方法の種類が多いことが魅力。

アメリカ株は日本時間では夜間に取引が行われる。毎晩、市場を確認することができない人も多いのではないだろうか。マネックス証券では30日間の注文指定や逆指値等が可能なため、デイトレード等の短期的な売買でなければあらかじめ注文する価格を決めてしまえば、毎晩注文を入れる手間も省ける。特に損切りの価格を予め決めている投資家ならば、逆指値注文ができるマネックスがおすすめだ。またトレードステーションという高性能な取引ツールもある。

・取引手数料
約定料金の0.45%
手数料下限5ドル/上限20ドル
外貨決済対応

・取り扱い銘柄数
個別銘柄・ETF・ETN・ADR含め3000銘柄以上

・注文方法
逆指値・ツイン指値・指成・連続売買・期間指定・訂正注文
マネックス証券の注文方法は種類が多い。「逆指値」は指定した価格よりも下がったら自動的に売る注文方法。ロスカット(損切り)の値を予め決めている場合に便利な注文。「ツイン指値」は逆指値と指値の注文を同じ銘柄に対して同時に出す注文方法。「指成」は指値と成行注文を組み合わせた注文方法で、指値を最初に出し約定しなかった場合、引けに成行注文へ切り替えることができる。さらに「期間指定」では最大30日まで有効期間を指定し、注文を入れることが可能なため、毎日同じ注文を入れ直す必要がない。「訂正注文」は、注文を取り消さなくとも簡単に訂正することができる方法。大手オンライン証券会社の中でもマネックス証券はアメリカ株取引の注文方法が多彩だ。

・特定口座の対応
源泉徴収あり・なしの口座どちらにも対応

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サクソバンク証券——米国株は最近スタート

デンマークの金融機関のグループの1つ。日本ではFXやCFD(差金決済)のサービスを提供していた。2018年の9月からアメリカ株取引のサービスの提供開始。取り扱い銘柄数が多く手数料も安いことから話題だ。その代わり外貨決済に未対応であり、特定口座にも対応しておらず一般口座しかないため確定申告が煩雑になるというデメリットもある。

・取引手数料
約定料金の0.20%
手数料下限5ドル/手数料上限15ドル
外貨決済未対応

・取り扱い銘柄数
個別株・ETFその他合計6000銘柄以上
内訳:アメリカ個別株4500銘柄以上、ETFその他1500銘柄以上

・注文方法
成行・指値・逆指値・逆指値(指値)・逆指値(トレイリング)
サクソバンク証券はマネックス証券ほどではないが、注文方法の種類が多いのが特徴。複雑な注文はできないが、基本的な注文は一通り可能。

・特定口座の対応
非対応

インタラクティブ・ブローカーズ証券——中級者以上向け

インタラクティブ・ブローカーズ証券はアメリカの証券会社だが、日本法人がありアメリカ現地の口座開設の取次ぎをしており、日本からでも開設が可能。手数料も最低1ドルからで取引コストが低く注文方法の種類も多い。

また現地の証券会社なので銘柄の制限も実質ない。ただし25歳以上の個人で口座に最低10,000ドル、25歳以下なら最低3,000ドルを預けておかなければならない。また一般口座しかないため確定申告の計算を個人でしなければならず非常に煩雑になる。口座維持にも細かい手数料がかかり料金体系が複雑。取引コストも安く、取り扱い銘柄数も多いが、特定口座にも対応していない。投資初心者にはハードルが高いが、投資を本格的に行う投資家向けの証券会社だ。

・取引手数料
1株0.005米ドル 最低手数料:1ドル 最大手数料:約定料金の1%(固定型)
また、手数料体系が複雑な変動型もある。

・取り扱い銘柄数
アメリカの証券会社なので、現地で取引できる銘柄がそのまま取引可能。(日本の大手証券会社よりも取り扱い銘柄数が非常に多い)

・注文方法
セミプロ向けの専門的な発注ツールで60種類以上の注文方法が可能。豊富な注文方法が用意されている。ただし発注ツールが専門的でインターフェースの初心者には分かりづらいかもしれない。

・特定口座の対応
未対応

複数口座を併用する方法も

アメリカ市場は魅力的な市場。投資しない手はない。現在では、日本の証券会社からでも、気軽にアメリカ株に投資できるようになった。証券会社それぞれに特徴があるため使いやすい口座を選ぶと良い。複数の口座を開設することで、それぞれの口座の強みを生かすこともできる。

今回紹介した中では、投資初心者であればSBI証券・楽天証券・マネックス証券。源泉徴収ありの特定口座から取引できるので安心だ。ある程度経験があるならサクソバンク証券やインタラクティブ・ブローカーズ証券を検討しても良いだろう。(ZUU online編集部)

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