仮想通貨の数は今や2,000を超える。時価総額が最も大きい通貨はビットコイン(BTC)だが、2位の座をリップル(XRP)と競いあっているのがイーサリアム(ETH)だ。イーサリアムの特徴や仮想通貨取引所・販売所の手数料体系とはどのようなものだろうか。

イーサリアム(ETH)を購入できる仮想通貨交換業者

イーサリアム, ETH, 手数料
(画像=PIXTA)

2018年9月3日現在で、金融庁からの登録を受けた仮想通貨交換業者16社のうち、以下の10社がイーサリアムを取り扱っている。登録された業者ならば、顧客の資産は自社の資産と分けて保管している(分別管理)ため、信頼できる仮想通貨交換業者といえるだろう。

QUOINE株式会社(「Liquid by Quoine(リキッドバイコイン)」運営)(取引所)
株式会社bitFlyer(取引所)(販売所)
ビットバンク株式会社(取引所)
GMOコイン株式会社(販売所)
ビットトレード株式会社(取引所)
BTCボックス株式会社(取引所)
株式会社DMM Bitcoin(販売所)
テックビューロ株式会社(「Zaif」運営)(取引所)
株式会社ビットポイントジャパン(取引所)
株式会社Xtheta(取引所)
(関東財務局、近畿財務局の順で、登録番号順)

仮想通貨交換業者は取引所と販売所、またその兼業に分けられるが、まずは取引所の主だったところから、手数料を中心に見ていきたい。なお、イーサリアムの単位は「ETH」だ。

イーサリアム(ETH)の手数料が安い、おすすめ仮想通貨交換業者

1位 ブロックチェーン技術の普及に邁進する「ビットバンク」

(取引所)
取引時間 24時間365日
取引金額 0.0001 ETHから 1,000 ETHまで(ビットコインでのみ、購入可能)
取引手数料 全通貨手数料無料のキャンペーン中
円の入金手数料 無料
円の出金手数料 3万円未満は540円、3万円以上は756円
仮想通貨の入金手数料 無料
仮想通貨の出金手数料 イーサリアムの場合、0.005 ETH

当初2018年9月末までとしていた手数料無料のキャンペーンが、2019年1月4日まで延長された。このキャンペーン以前の2017年6月16日から8月31日までは、マイナス手数料キャンペーン、(メイカー -0.05%/ テイカー 0.25%)が行われていたこともある。現在のキャンペーンの延長の有無や、終了後の手数料は未定だ。なお、ビットバンクは国内におけるブロックチェーン技術の普及に尽力しており、ブロックチェーン大学株式会社も設立している。 >>bitbankの口座開設はこちら

「maker(メイカー)」と「taker(テイカー)」の違い

取引所では「メイカー」と「テイカー」で異なる取引手数料率を設定しているところが少なくない。取引所は受けた注文を、「板」というものに一覧で表示する。「メイカー」とは、この板に注文を乗せる人のことだ。

現在の気配値よりも安い価格での買い注文や、気配値よりも高い価格での売り注文(いわゆる「指値(さしね)注文」)が板に表示される。注文を出すことによって流動性を作り出しているので、「maker(作る人)」と呼ばれる。

一方、板に出ている注文を見て、それと取引しようとする人を「taker(取り去る人)」という。価格を指定しない「成行(なりゆき)注文」もテイカーだ。

買いの成行注文なら、板にある一番価格の安い売り注文と売買が成立する。売買が成立すると、板にあったその売り注文はテイカーによって取り去られる。取引所では、メイカーへの手数料をテイカーよりも高くしていることが多い。

2位 取引手数料無料の「ビットポイント」

(取引所)
取引時間 24時間 365日(毎取引日16:00~16:10除く)
最低発注量 0.0001ETH
最大発注量 1回当り100ETH(成行注文の場合のみ)
取引手数料 無料
円の入金手数料 インターネットバンキング経由の即時入金サービスを利用すれば無料、それ以外は振込手数料のみ負担
円の出金手数料 無料(振込手数料は顧客負担)
仮想通貨の入金手数料 無料
仮想通貨の出金手数料  無料

ビットポイントでは、各種手数料が無料となっているのが嬉しい。また顧客からの問い合わせに対してフリーダイヤルを設置しているのも、仮想通貨交換業者の中では珍しい。

>>ビットポイントの口座開設はこちら

3位 独自の技術で流動性の高さを提供する「Liquid by Quoine(リキッドバイコイン)」

(取引所)
取引時間 24時間365日(システムのメンテナンス時間を除く。メンテナンス時間は事前に連絡あり)
最小発注量 0.01ETH
最大発注量 1,000ETH
取引手数料 イーサリアムの場合、約定金額の0.25%(現在はキャンペーン中で無料)
円の入金手数料 無料(銀行の振込手数料は顧客負担)
円の出金手数料 500円(銀行の振込手数料は顧客負担)
仮想通貨の入金手数料 無料
仮想通貨の出金手数料 無料

これまでのQUOINEX(コインエクスチェンジ)から、2018年9月にリニューアルした。公式HPでは、「15社以上の海外取引所に接続」しており、非常に高い流動性を供給できるとしている。また、2019年までには銀行免許の取得も目指すなど意欲的だ。また、ビットコイン、ビットコインキャッシュ、 イーサリアム、キャッシュ(QASH)及びリップルの現物取引については、取引手数料無料のキャンペーンを展開中だ。

4位 不正ログイン補償サービスを提供する「Bitflyer(ビットフライヤー)」

(取引所)
取引時間 24時間365日
最小発注量 0.01 ETH(ビットコインでのみ、購入可能)
取引手数料 イーサリアムの場合、約定金額の0.2%
円の入金手数料 銀行振込の場合、振込手数料は顧客負担。クイック入金の場合、住信SBIネット銀行からは無料、それ以外の銀行からは324円。リアルタイム入金(じぶん銀行のみ)の場合、324円(8月27日現在、リアルタイム入出金サービスは一時停止中)。
円の出金手数料 三井住友銀行向けの場合、3万円未満は216円、3万円以上は432円。それ以外の銀行向けは、3万円未満は540円、3万円以上は756円。リアルタイム出金(じぶん銀行のみ)の場合、3万円未満は216円、3万円以上は432円(8月27日現在、リアルタイム入出金サービスは一時停止中)。
仮想通貨の入金手数料 無料
仮想通貨の出金手数料 イーサリアムの場合、0.005 ETH

(販売所)
取引時間 24時間365日
最小発注量 一回当り0.00000001 ETH
最大発注量 一回当り20ETH(一日当りの取引回数については上限無し)
取引手数料 無料
円の入出金手数料 同社の取引所と同様。
仮想通貨の入出金手数料 同社の取引所と同様。

ビットフライヤーでは、「Lightening」という名前で上記の取引所を運営しているほか、後述するように販売所も運営している。取引所ではビットコインでしかイーサリアムを購入できないが、販売所では円での購入が可能だ。ビットフライヤーは国内初のビットコイン販売所として知名度は高く、登録口座数も多いが、新規の口座開設の受け付けは現在停止している。

ビットフライヤーは三井住友海上との保険提携により、ハッキングなどの不正ログインを受けた場合に損害を補償するサービスを提供している。登録口座数も多く、知名度も高い同社だが、現時点では新規の口座開設の受付を停止している。なお、ビットフライヤーは「メイカーテイカーモデル」を採用している。

5位 取引手数料無料でアプリの評判も上々の「GMOコイン」

(販売所)
取引時間 24時間365日(システムのメンテナンス時間を除く)
取引金額 1回当り最低0.01 ETH から、最大10 ETHまで。1日当りのネット金額(購入数量と売却数量の相殺後の金額)が100 ETHを超えると新規注文停止
取引手数料 無料
円の入金手数料 無料(銀行の振込手数料は顧客負担)
楽天銀行、住信SBIネット銀行、ジャパンネット銀行からは振込手数料無料。Pay-easy(ペイジー)経由も無料。Pay-easyは次の金融機関のネットバンキングから接続して利用できる。みずほ銀行、三井住友銀行、三菱UFJ銀行、りそな銀行・埼玉りそな銀行(順不同)
円の出金手数料 無料
仮想通貨の入金手数料 無料
仮想通貨の出金手数料 無料、ただしマイナーに支払う手数料は顧客負担

GMOコインは取引手数料が無料の仮想通貨販売所だ。配信しているアプリはFXや株取引などに近いチャートで、使い勝手が良いと評判だ。なお、GMOコインは2018年9月5日より、取引所の運営も開始した。しかし現時点では、取引所で扱う仮想通貨はビットコインのみとなっている。

現在、口座開設をすると2万Satoshiをプレゼントするキャンペーンを行っている(2万Satoshiのビットコインは、0.0002BTC)。GMOインターネット(東証一部上場)のグループ会社であり、経営基盤やセキュリティ面では安心感がある。円、仮想通貨ともに入出金が無料となっているのは魅力的だ。

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イーサリアム(ETH)の販売所と取引所の違い

ここからは販売所を見ていくが、その前に両者の違いを確認しておきたい。実は取引所と販売所では取引や手数料の仕組みが異なり、その違いを理解することは重要だ。

まず仮想通貨販売所とは、顧客に対して仮想通貨の売値と買値を提示し、顧客の相手方となって取引を成立させる業者のことだ。市場が突然大きく動かない限り、その業者が定める一定金額までなら顧客は提示された価格で仮想通貨を購入、または売却することができる。

こうした販売所では取引手数料は無料としているが、実のところ手数料は価格の中に含まれている。スプレッドと呼ばれる売値と買値の差の中から、実質的な手数料が取られているのだ。このスプレッドは一定ではなく、市場環境によって変わる。

一方、取引所とは保有者同士の注文をつなぐ業者のことを指す。取引所の場合、顧客は約定金額に業者が定める料率をかけた金額を手数料として支払うことになる。

取引所の手数料率は業者によって異なるが、大体0.25%~0.5%程度だ。手数料率でいうと、販売所よりも取引所のほうが安い。ただし取引所では、望む数の仮想通貨を望む価格で必ずしも買えるわけではない点には注意が必要だ。

6位 ラインでのサポートが24時間受けられる「DMM bitcoin」

(販売所)
取引時間 24時間 365日(毎週水曜日12:00~18:00はメンテナンスで取引不可)
最低発注量 0.01 ETH
最大発注量 1回当り70ETH
取引手数料 無料
円の入金手数料 インターネットバンキング経由の即時入金サービスを利用すれば無料、それ以外は銀行振込手数料を顧客が負担
仮想通貨の入金手数料 無料
円の出金手数料 無料
仮想通貨の出金手数 無料、ただしマイナーに支払う手数料は顧客負担

大手FX会社のDMM.comのグループ会社だけあって、レバレッジ取引では7つの仮想通貨を取り扱っている。一方、現物取引はビットコインとイーサリアムの2通貨のみとなっているが、イーサリアムはビットコインからでも購入できる。DMM bitcoinでは、質問をメールだけでなくラインでも受け付けているので、使いやすく感じる利用者も多いだろう。

7位 コイン積立ができる「Zaif(ザイフ)」

(取引所)
取引時間 24時間365日
最低発注量 0.001ETH
取引手数料 イーサリアムの場合、メイカー 約定金額の0%、テイカー 約定金額の0.1%
円の入金手数料 銀行振込の場合、振込手数料は顧客負担。コンビニ入金とペイジー入金の場合、3万円未満は486円、3万円以上は594円(コンビニ入金の場合、5万円以上なら別途、印紙税200円)
円の出金手数料 50万円未満は350円、50万円以上は756円。
仮想通貨の入金手数料 無料
仮想通貨の出金手数料 イーサリアムの場合、0.01〜0.05 ETH

(販売所)
取引時間 24時間365日(システムのメンテナンス時間を除く)
取引金額 1回当り50万円相当分まで。一日当り5,000万円相当分まで。
取引手数料 無料
円の入出金手数料 同社の取引所と同様。
仮想通貨の入出金手数料 同社の取引所と同様。

Zaifも取引所と販売所の両方を運営している。どちらでもイーサリアムを購入することができるが、取引所ではビットコインでも購入することができる。また、毎月1,000円から積立投資ができるサービスがあり、イーサリアムも対象となっている。

なお、Zaifは2018年9月18日に起きたハッキング事件を受けて、2018年9月22日、仮想通貨の入出金を停止。その後の9月25日、金融庁より業務改善命令を受けた後、10月10日、仮想通貨取引事業をフィスコ仮想通貨取引所に譲渡すると発表した。

イーサリアム(ETH)の将来性は?

2017年2月以降、イーサリアムはビジネス界での活用に向けた開発を推進するプロジェクトを立ち上げている。その理由は、イーサリアムのブロックチェーン上には取引記録だけでなく、契約内容まで残せるためだ。

「スマートコントラクト」と呼ばれるこの技術は、さまざまなビジネスでの活用も期待されており、マイクロソフトやJPモルガン、トヨタ自動車など、国内外のそうそうたる大手企業が参画したEEA(Enterprise Ethereum Alliance、イーサリアム企業連合)として既に発足している。またイーサリアムは資金調達の新たな手段としても活用されており、数多の仮想通貨の中でも、現実のビジネスシーンと関わりの深い仮想通貨といえるだろう(ZUU online編集部)。

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