ベンチャー企業への転職を決めた美咲(28歳・大手メーカー勤務)は、今まで利用していた企業型DCからiDeCo(イデコ)に資産を移すことに決めた。ところが、実際にどの金融機関を選んだらいいのか分からない。困惑した美咲は、大学時代の先輩で銀行勤めの遥にアドバイスを求めることにしたのだった。

iDeCo(イデコ)に移換するならどこがオススメ?

iDeco
(画像=確定拠出年金スタートクラブ編集部)

美咲:先輩!こんにちは。休日なのに呼び出してしまってすみません。

遥:いいよ。気にしないで。ところで相談って?

美咲:転職するので企業型DCからiDeCo(イデコ)にお金を移そうと思うんですが、どんな金融機関を選んだらいいのかと思って。

遥:そっか。iDeCo(イデコ)を取り扱っている金融機関は多いからね。比較のポイントは「手数料」「運用商品ラインアップ」「サポート体制」ってところかな。

美咲:手数料ってそんなに違うんですか。

遥:それが結構違うのよ。手数料といっても、国民年金基金連合会や事務委託先金融機関に払う費用は同じだよ。違ってくるのは、金融機関が独自に設定している費用のところだね。

美咲:重要な比較ポイントですね。

遥:そうだね。あと「運用商品ラインアップ」の違いも抑えておかないとダメだよ。運用商品の数や投資対象の種類は、金融機関によって大分違うからね。

美咲:今までは定期預金で運用してきましたが、今後はいろいろトライしたいと思っているので、運用商品のラインアップは気になります。

遥:うん。後、サポート体制についても忘れないようにね。サポートについては、たとえばコールセンターの利用時間などが挙げられるね。金融機関ごとに、平日の対応時間や、休日の対応などに差があるんだよ。分からないときにすぐに聞けるのはありがたいでしょ?一部の銀行では、相談窓口を設置しているケースもあるね。ほかには、投資信託を運用する際に発生する「信託報酬」という費用についても注目しておくほうがいいね。

●ポイント
①比較のポイントは「手数料」「商品ラインアップ」「サポート体制」
②手数料は金融機関独自の費用を比較する。国民年金基金連合会に払う費用はみな同じである
③投資信託で運用する場合は、信託報酬についてチェックすることも重要

■iDeCo(イデコ)の加入手続きはどうしたらいいの?

美咲:iDeCo(イデコ)の加入手続きをするにはどうしたらいいですか。手続きは面倒ですか?

遥:勤務先に記載してもらう書類もあるから、ちょっと面倒ね。でも、「個人型年金加入申出書」「事業所登録申請書兼第2号加入者に係る事業主の証明書」「個人別管理資産移換依頼書」を返送するだけで、基本的には大丈夫だよ。国民年金基金連合会で加入資格を確認するから、手続きの完了まで1ヵ月半から2ヵ月半くらいはかかるね。手続きが完了すると、「個人型年金移換完了通知書」「個人型年金加入確認通知書」「口座開設のお知らせ」「コールセンター/インターネットパスワード設定のお知らせ」が美咲の元に届くからね。ちゃんととっておかないとダメよ。

美咲:通知書が届くと、いよいよ運用する商品が決められるんですね。

遥:そのとおり。毎月の掛金で購入する商品や、移換したお金で購入する商品を、インターネットやコールセンターを使って決めるんだよ。

●ポイント
①企業に記載してもらう「事業所登録申請書兼第2号加入者に係る事業主の証明書」という書類がある。
②企業型DCからiDeCo(イデコ)に資産を移すためには、「個人別管理資産移換依頼書」が必要。
③手続きが完了したら通知が来るので、インターネットやコールセンターで商品の配分割合を決める。

■iDeCo(イデコ)の勉強をもっとしたいけどどうしたらいいの?

美咲:iDeCo(イデコ)のことをもっと勉強して、上手に運用していきたいと思っているのですが、どうしたらいいのでしょうか。

遥:制度の知識を確認したい場合は、まずは加入する金融機関のホームページを見ることから始めたらいいよ。もっと詳しく知りたいなら、たとえば国民年金基金連合会の「iDeCo(イデコ)公式サイト」が参考になるんじゃないかな。

美咲:運用商品の知識や、運用のことも勉強したいです。

遥:そうだね。それも加入する金融機関のホームページを活用するといいよ。なぜなら、金融機関のホームページの中には、運用商品を選ぶ際、自分がどれくらいの価格変動に耐えられるのかの度合いをみる「リスク許容度」の診断ができたり、どれくらい税金が軽減できるか、あるいは資産がどのように増えていくかなど、さまざまな試算ができたりするケースがあるからね。

美咲:資産運用のシミュレーションができたりするのですね。

遥:そう。金融機関によっては、数問の質問に答えることで、ロボアドバイザーがその人のリスク許容度を判断して運用商品の組合せを提案してくれたりしてくれるところもあるんだよ。

美咲:すごい時代ですね。なんだかわくわくします!

遥:資産運用のことを広く学びたいという場合は、日本証券業協会のホームページも参考になるよ。冊子やメルマガ、セミナーなどの企画もあるので、積極的に情報収集すればiDeCo(イデコ)の運用にもきっとプラスに働くんじゃない?がんばってみてね。

●ポイント
①iDeCoの加入者サイトでは、リスク許容度診断をはじめ、さまざまなシミュレーションができる場合がある。
②ロボアドバイザーがモデルの資産の組み合わせを提示してくれるサービスを提供する金融機関もある。
③運用について知識を深めたい場合は、日本証券業協会や金融機関のホームページや冊子、メルマガ、マネーセミナーなどを活用するとよい。

iDeCo(イデコ)を取り扱っている金融機関は沢山あるため、「手数料」「商品ラインアップ」「サポート体制」などを比較して決めると良い。また、投資信託で長期に運用する場合は「信託報酬」の影響も大きいため、チェックすることが大切だ。資産運用について、自分で勉強するのが大変であれば、マネーセミナーなどに参加するのも有効である。(提供:確定拠出年金スタートクラブ


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