オフィス家具メーカー、スチールケース・インクは12月18日、「職場における創造性」に関する調査結果を発表した。調査は昨年8月にオンラインで実施し、フランス、ドイツ、日本、スペイン、英国、米国の有職者4802人から回答を得た。

創造性という言葉の定義を聞くと、1位は「問題解決」(61%)、2位は「自分を表現する」(44%)、3位は「アイディアを提案」(43%)という結果だった。「芸術的才能」と答えた人は40%に留まった。

「職場で創造性を求められる頻度」を聞くと、74%が「毎日または週に1回程度」と回答した。会社から「創造性を求められる機会はない」と答えたのは14%だった。

創造力の発揮を阻むのは「組織のプロセス」や「仕事量」

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(画像=キャリコネニュース)

国別で比較すると、ドイツは83%、米国は82%が「毎日または週に1回」のペースで創造性を発揮している一方、日本は、6か国中一番低く54%に過ぎなかった。逆に「創造性を発揮する必要がない」と答えたのは日本が最多で、全体平均が14%のところ、22%に上った。

「創造性への障壁」を聞くと、全体で最も多かったのは「組織のプロセス」(37%)、次いで「仕事量」(36%)、「テクノロジー」、「スペース」(いずれも20%)、「指導の欠如」(19%)、「上司」(15%)という結果だった。

日本が他国に比べ多かった回答は「創造性の応用力」(22%)、「スペース」(25%)、「上司」(22%)、「同僚」(12%)の項目だった。日本では、自己裁量権が少なく、仕事を行う上で上司の許可が必要なケースが多々あり、「創造性」を発揮するチャンスが少なくなっているようだ。

「創造性を求められる頻度」を世代別に聞くと、これからの労働力になる18~20歳では88%、21~35歳では78%が、毎日または週に1回のペースで創造性を発揮していると回答した。年齢が若いほど割合が高くなっており、今以上に創造性を発揮したいと希望する割合も高かった。

「創造性への障壁」を世代別で比較すると、21~35歳と18~20歳は、「仕事量」、37~52歳およびベビーブーマー(53~69歳)では「組織のプロセス」という答えが最多で、世代による違いがあった。

また、18~20歳の26%は職場での「スペース」を障壁だとしているが、これは若者世代が、職場内の空間が「創造性」発揮の大きな要因だと認識していることを示している。

「企業が創造性の発揮を奨励し報酬を与える仕組みを作る」という意見も

企業の立場から、創造性を発揮できる環境作りの取り組みとして、

「創造性の発揮を奨励して、それに対しての正当な報酬を与える仕組みを整える」
「創造的活動ができるような裁量権を従業員に与える」
「自然をオフィス内に取り入れる、様々なタイプの家具、オブジェやデコレーションを配置するなど1日を通して作業に応じて姿勢に変えられたり、創造的思考を刺激するようオフィスをデザインする」

といった意見があった。従業員の立場からは、

「インスピレーションがわかない時には、屋外に出たり、自然光や自然が見える場所で仕事をしてみる」
「散歩したり、走ったり、運動をして身体を動かして脳を刺激する」

といった提案が挙がった。(提供=キャリコネニュース)


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