「安定」のイメージが強い公務員は、就活生の「就職したい企業・業種ランキング」でも必ず上位に入る。ところが、そんな憧れの公務員に、”なったはいいけど辞めたい”人は多数存在するようだ。先日のガールズちゃんねるに「公務員を辞めたいと思ってる人」とのトピックが立った。民間から公務員に転職したというトピ主は、

「想像以上に古い体質と仕事の単純さに辞めたくなってます」

と悩みを訴えている。同じような方いますか?と呼び掛けると、大勢の「辞めたい」人が続々と現状を訴えていた。(文:okei)

「公務員安泰だね、とか言われるけどそんなイイモノじゃない」

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(画像=キャリコネニュース)

日本の公務員の数はおよそ333万人。ひと口に公務員と言っても多種多様で一概にこうとは言い切れないが、トピ主の職場は県庁や市役所など事務系の一般職と推察される。

いずれにせよ、安定した給料と待遇を得られるという印象があるため、スレッドの反応はまず「もったいないなー」「じゃあ変わってくれ」と批判的な声が出た。「東京五輪が終われば公務員でよかったと思うようになると思いますよ」といった辛らつなコメントもある。

しかし「公務員安泰だね、とか言われるけどそんなイイモノじゃない」といった嘆き声もおびただしい。

「民間にいた時のブラックすぎる環境に疲弊して公務員になりました。そしたら公務員は今までいた民間企業以上にブラックでした。(中略)もちろん残業代はつかないです」
「仕事のできる真面目な人にどんどん負担がいく。できない人やる気のない人は、のらりくらりやって定時退勤。でも給料は同じ」

他にも、「説明もほとんどしないで仕事丸投げ止めてほしい」との不満が多く、出来ないと上司に怒鳴られるという。新卒からも同様の訴えがあり、前任者の仕事のまとめ方が雑だと余計に悲惨なことになるそうだ。

「コピー用紙ひとつ買うのも決裁が必要でアホらしくなる」など、民間にいた人ほど古い体質にイラついている。長時間の残業やパワハラに苦しむ声も多い。そういえば、労働行政をつかさどる厚生労働省の残業の多さは有名だ。予想以上の悲惨なエピソードの数々に、目の前が暗くなってしまった。日本は大丈夫なのか。

地方公務員の「精神及び行動の障害」による長期病休者数は15年前の3倍に

公務員はよほどの不祥事を起こさない限りクビにしないため、真面目にやっている人の負担が大きくなってしまう。働きすぎで鬱になった人が休職しても、数字上の頭数は減らず人員補填されないため、「残った人の業務量が余計に膨らむ」という悪循環を訴える声も多い。

地方公務員の「精神及び行動の障害」による長期病休者数は増加しており、15年前の約3倍にも及ぶというデータもある。(地方公務員安全衛生推進協会「地方公務員健康状況等の現況」2016年度)

そんな環境に耐え切れず「辞めます・辞めました」と報告する人も複数いた。

「入職5年目、12月で退職します!ボランティアと言わんばかりの毎日に正直疲れました」
「氷河期に100倍近い倍率で試験パスして公務員になったけど結婚して辞めました。 やりがいがないし新しい事を嫌う体質が無理でした。専業主婦のが幸せだ」

公務員であることのメリットよりも、労働環境が過酷、やりがいがない、古い体質で息がつまる、といったマイナスが勝ってしまった人たちだ。

もっとも、辞めたい人が集まったスレッドなので、これで公務員の仕事が過酷でブラックとは言い切れない。中には「私は公務員になってよかったです。民間行っても変な人なんてたくさんいるし夢見てもしょーがないかなって」と割り切る人や、「退職まで県民のために頑張ります」と宣言する人もいた。

今年8月に公表されたdodaの「仕事の満足度が低いランキング」では、金融・保険、建設、不動産業に次いで「公務員」が4位にランクインしている。希望する人は多くとも、意外と満足度は低いようだ。もちろん公務員の種類によるが、自分の裁量や実力をフルに発揮して生きていきたい人には、向いていないのかもしれない。(提供=キャリコネニュース)


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