企業口コミ・給与明細サイト「キャリコネ」は12月21日、「金融系職種の年収が高い企業ランキング」を発表した。

本ランキングは、「キャリコネ」のユーザーが投稿した情報をもとに、職種「金融系職種」の平均年収(※)が高い企業をまとめたものとなっている。

金融についての専門的な知識を持ち、銀行や証券会社、保険会社などで活躍する「金融系職種」。例えば、資金計画や資産設計のアドバイスを行う「ファイナンシャルプランナー」や顧客から預かった資産を運用する「ファンドマネージャー」など、さまざまな職種がある。扱う金額が大きかったり、顧客のライフプランに大きな影響を与えたりすることもあるため、プレッシャーがかかることも少なくない。

高い専門性が必要で高収入のイメージがあるが、実際に金融系職種の年収が高いのはどんな企業なのだろうか。

(※)本ランキングの平均年収とは、キャリコネ会員のうち勤務先を評価対象企業に選択した会員が投稿した給与情報から算出したデータとなります。

野村證券、20代後半で年収1000万円の女性アナリストも

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(画像=キャリコネニュース)

1位:三菱UFJモルガン・スタンレー証券(平均年収1010万円)
――日米大手金融機関のジョイントベンチャー。投資金融情報紙人気アナリストランキング上位のアナリストが複数

「最高数億円のインセンティブが期待できますが、損失許容額が決められており、その辺りの数字感覚はシビアです。査定は単純に会社への貢献金額という分かりやすい方法です。日計り(同じ日に売買する取引)でコツコツと稼ぎを積み上げていくような方法の社員が長生きするような風潮にあるように思います」
(トレーダー/20代後半男性/年収1500万円/2014年度)

「金融業界大手ということもあり高水準を保っていると思う。成果をあげればきちんと報酬で報いてくれる体系だと思う。営業店で稼いでいる人は管理職より高い給与も得ることができる。正社員のなかでもいわゆる総合職と、特定の分野で高い専門性を持っている戦略職など雇用体系が異なっており、ベースの給与や賞与の計算方法など異なる」
(トレーダー/30代前半男性/年収800万円/2015年度)

2位:野村證券(平均年収819万円)
――業界最大手。法人を対象とするホールセール部門には、株式市場や債券市場に特化したアナリストやエコノミストたちが在籍

「C型社員(※)の給料は高い。しかし、いつ首になるかはわからない。ただし、日本ではリストラになった人の話は聞かなくなった(ロンドンではあったみたい)」
(アナリスト/40代前半男性/1500万円/2017年度)
※入社直後から高い専門性や英語コミュニケーション能力が求められる働き方

「リーマン買収後に外資系の給与形態を参考にして大幅な変更が行われました。基本給は業界(外資を含む)と比べても妥当ではないでしょうか」
(アナリスト/20代後半女性/年収1000万円/2011年度)

3位:三菱UFJ信託銀行(平均年収794万円)
――MUFGの中核企業。数理業務のプロ「アクチュアリー」のフィールドが、年金分野だけでなく資産運用やリスク管理など幅広い

「年功序列の報酬体系ではあるが、その算定基準となる昇格の要件が10年前と比較し非常に厳しくなっていた。それでも本邦銀行のなかではトップレベルの処遇であり、報酬については満足いく水準といえる」
(トレーダー/20代前半男性/年収800万円/2009年度)

「若手時代の給料は低いが、金融業界なので昇格による昇給幅は大きい。典型的な大手日経企業で、長く働いていれば一定の給与水準は保証される」
(事務管理/20代後半女性/年収450万円/2014年度)

大和証券「社宅手当、各種休暇手当等、非常に充実している」

4位:大和証券(平均年収771万円)
――「なでしこ銘柄※」に選ばれるなど、女性活躍推進に注力する大手証券会社。アナリストやトレーダーといった金融系職種でも女性が活躍

「給料はいいが、ボーナスがかなりの割合を占めるため、業績次第なところが大きい。ここ最近は、よりプロパー主義の傾向が強くなり、既存の社員に対する月給が手厚くなっている」
(金融関連職/30代前半男性/年収900万円/2016年度)

「社宅手当、各種休暇手当等、非常に充実している。年次有給休暇取得については、積極的に取得することが推奨されており、上席者の理解もあると思う。自己研鑽のための各種資格取得、学習についても充実したサポート体制があり、資格取得のための研修費用や資格取得時の手当もある」
(金融関連職/30代前半女性/年収900万円/2013年度)

※経済産業省と東京証券取引所が選定する、女性活躍推進に力を入れている上場企業

5位:三菱UFJ銀行(平均年収683万円)
――三大メガバンクの一つ。新人からベテランまで、段階に応じて研修制度や自己啓発制度、資格取得支援制度などが充実

「年に一度の昇格のタイミングで基本給が上がっていく。昇格は基本的に人事に権限があり、専門性やスキルではなく人間的なバランス感覚が評価対象になっているように思われる。賞与は年2回、それぞれ給与の2か月分が支給される」
(金融システム開発/30代後半男性/年収1000万円/2014年度)

「最短で入社して丸4年働けば資格昇進試験を受けることができ、資格が上がればそれだけ報酬も上がる。私の場合は入社5年目にして、残業代も含めての月収が約倍にまで上がりました。ただ、配属支店により昇進試験を受けられる時期が異なるので、早い段階で同期でも差が生じてくるのは事実である」
(金融関連職/20代後半女性/年収496万円/2007年度)

みずほ証券「専門部隊にいる人は通常の給与に専門職向けの給与が上乗せされる」

6位:みずほ証券(平均年収638万円)

「専門部隊にいる人は(選択制かつ一定の成績が前提とはなるものの)通常の給与に専門職向けの給与が上乗せされることとなり、給与水準は外から見るよりも大分高いと思われる。一方でアップサイド(ボーナス)については悪くはないものの、実績の割に金額が少ないケースもあるため、優秀な人材のリテインにはあまり向いていないかもしれない(そこそこの人にとっては非常に居心地がよいと思われる)」
(金融関連職/30代前半男性/年収1000万円/2015年度)

7位:りそな銀行(平均年収603万円)

「(年収について)妥当。残業は原則どこの支店も30時間から45時間まででありよほどの理由がない限り休日出勤もない。有休消化も奨励されておりプライベートとのバランスは取りやすい」
(事務管理/20代前半男性/年収486万円/2017年度)

8位:みずほ銀行(平均年収601万円)

「銀行業界内としては、所謂メガバンクに属する以上、悪くはないと思います(除く外資系)。個人的には海外赴任をしていたので、海外赴任手当も付いて、年齢の割には満足できる水準でした」
(営業/20代後半男性/年収900万円/2016年度)

9位:日本生命保険(平均年収595万円)

「報酬額は同年代と比較してかなり恵まれているレベルだと思う。査定については、部門内の同役職のカテゴリーはほぼ年功序列で、同期内の査定は所属する部署による。社員が多いので、評価について納得がいかない者が多いと思うが、報酬額に対する満足度が比較的高いため、表立って不満を表すものは多くない」
(ファンドマネージャー/30代前半男性/年収1050万円/2009年度)

10位:日本トラスティ・サービス信託銀行(平均年収592万円)

「年功序列が基本であり、新卒8年目程度で自動的にアシスタントチーフ(主任級)までは昇格する」
(事務管理/20代後半女性/年収430万円/2018年度)

調査対象は、『日経業界地図 2018年版』(日本経済新聞出版社)に記載があり、対象期間中に「キャリコネ」に職種「金融系職種」のユーザーから給与明細投稿が10件以上寄せられた企業。対象期間は、2014年4月1日~2018年3月31日。親会社の記載がある場合、傘下の企業もランキングに含めている。

なお、「日本トラスティ・サービス信託銀行」は2018年10月に設立された「JTC ホールディングス」の子会社となっている。「JTCホールディングス」は『日経業界地図 2018年版』に記載がないが、発行時点では「三井住友トラスト・ホールディングス」の傘下に入っていたため、ランキングに含めている。

※本ランキングの平均年収はユーザーから寄せられた情報をもとに算出しており、企業が発表している数値とは乖離していることがある。(提供=キャリコネニュース)


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