モトリーフール米国本社、2019年1月4日投稿記事より

配当成長率か配当利回り、投資家はどちらを好むでしょうか?

定年まで数十年あるような投資家は「配当成長率」を重視する傾向にあるでしょう。

ですから、高い利益を上げ、配当成長の可能性を秘めている高配当株式を探したいというニーズがあります。

マスターカード(ティッカー:MA)、アクティビジョン・ブリザード(ティッカー:ATVI)、ムーディーズ(ティッカー:MCO)が、我々が注目している3つの配当株です。

これらの企業の配当の成長を期待することができる理由を、以下で説明します。

配当成長率の向上が見込める、3つの米国株式を紹介
(画像=Getty Images)


マスターカードは自社株買いから配当への株主還元に方向転換

マスターカードは、2006年から配当の支払いを開始しました。

同社の事業は、カード需要の高まり受けて、この数年間で大きく成長しました。同社の売上と利益は、カード需要の高まりとともに急成長しています。

そのため、経営陣は増え続ける資本を株主に還元することができました。

これまで、マスターカードは自社株買いで株主に利益を還元してきました。

しかし、同社はここ数年で、配当による株主還元へと方針を転換しました。

2014年の配当は、四半期あたりわずか0.11ドルでしたが、現在の配当は1株あたり0.33ドルまで引き上げられています。

株主配当は、4年間で3倍になったのです。

配当重視の投資家は、同社の配当利回りは現在のところわずか0.7%だということを指摘するでしょう。

それはもっともな批判ですが、配当は利益の約20%に留めている点に留意することが重要です。

そうすることによって、継続的な配当支払いが可能になるからです。

アナリストは、マスターカードが世界中で新しいビジネスを推進しているので、今後5年間で年間23%を超える利益成長を遂げると予想しています。

これは、現在2,000億ドル近い価値のある企業としては、驚くべき成長率です。

総合的に考えて、同社は今後もその配当成長が期待できるものと思われます。

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アクティビジョン・ブリザードは配当性向が低く伸びしろが期待できる

通常、アクティビジョン・ブリザードのようなビデオゲーム会社は、利益を成長への投資に使います。

従って、2011年から同社が配当を支払ってきたことを知り、驚かれるかもしれません。

配当も、年々増加し続けています。

ほとんどの米国の株式は四半期配当ですが、同社は1年に1回配当を支払います。

投資家は、同社が長期的に成長を維持することができるかどうかを、配当によりすぐ確認することができます。

同社の現在の配当利回りは0.7%と低い水準です。しかし、配当性向は利益のわずか14%です。

つまり、たとえ利益の伸びが停滞しても、配当が増加するのに十分な余地があるといえます。

しかし、利益の停滞は、投資家が望んでいることではありません。

ウォールストリートは現在、同社の利益が今後5年間で毎年11%を超える成長を遂げると予想しています。

この成長は、eスポーツの盛り上がり、身体を使ったゲームへの移行、および広告の推進によってもたらされると考えられています。

同社は、2桁の利益成長と配当の増加を目標としていますが、その株価はここ数カ月で下落しています。

現在、同社株式は2019年の予想利益の17倍で購入することができます。


ムーディーズは10年で配当金が10倍に

債券格付大手のムーディーズは、1994年から、株主への配当を行ってきました。

同社の配当は年々変動していますが、経営陣は2009年から一貫した配当成長に重点を置いています。

かつて、同社の配当は四半期あたりわずか0.10ドルでした。現在の配当は0.44ドルですので、10年で4倍になったということになります。

力強い配当の成長は、同社の配当利回りを1.3%まで押し上げました。

これは、当記事で取り上げた3社の中で最も高い数字です。それでも、ムーディーズの配当性向はわずか23%です。

同社は、配当をここから2倍にする余裕があります。

昨年のビューロ・ヴァン・ダイクの買収による予想利益の伸びを考慮すると、配当性向はさらに控えめに見えます。

この買収は、2桁の売上成長を牽引し、同社に利益率を高めるための数多くの機会を提供します。

ですからウォールストリートは、今後5年間、年間14%で利益を伸ばすことができると考えています。

一方、最近の株価の下落により、同社の株価は予想収益の17倍まで下落しました。

これは、売上と配当の成長が期待できる同社にとって非常に魅力的な価格とみる人もいるかもしれません。


まとめ

以上、配当成長率が高まる可能性のある米国株式でした。

三つの株式に共通するポイントは、配当性向が低いということです。

配当性向が低い銘柄は、今後配当金の増額や自社株買いなどの株主還元を行う可能性が見込めるので、注目しておくべきです。

今回の記事を参考に、高配当が見込める銘柄に投資を検討してみてはいかがでしょうか。(提供: The Motley Fool Japan


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