資産運用をする際には複数の金融商品への分散投資が推奨されており、実践している方も多いのではないでしょうか?

投資の格言に「卵を一つのかごに盛るな」というものがあるように、分散投資は投資のリスク軽減に非常に有効です。

しかし、変化の激しい現代において資産運用を始めたときに構築したポートフォリオも、時間経過に伴って偏りが出てしまいます。

そこで必要になるのが、定期的なリバランスです。

今回は、リバランスについての基礎的知識と実践する際の方法についてお伝えしていきます。

あなたの資産運用をより安全にしていくためにご活用下さい。

【20〜60歳年代別】ポートフォリオの基礎知識と構築例

【分散投資に必須!】リバランスの基礎知識と方法を解説
(画像=The Motley Fool Japanより)


リバランスとは?

リバランスとは、分散投資のバランス調整作業のことです。

例えば、資産運用を開始するにあたって下記のようなポートフォリオを構築したとしましょう。

  • 国内株式25%
  • 海外株式25%
  • 国内債券25%
  • 海外債券25%

非常にバランスの取れたポートフォリオで、大きく資産を減らしてしまう可能性は少ないでしょう。

しかし、運用を続けていくとそれぞれの金融商品の価値が変化し、下記のようにポートフォリオも変化したとします。

  • 国内株式40%
  • 海外株式20%
  • 国内債券20%
  • 海外債券20%

このような状況において、値上がりした金融商品を売って利益を確定させ、値下がりした金融商品を安く買いましょう。

そうすることで最初に構築したポートフォリオの資産配分に戻すことができます。

この作業がリバランスです。


リバランスの効果

資産の価値は常に上下し続けます。

リバランスの効果は、資産運用を始めた際のポートフォリオの割合に近づけることで、リスクとリターンのバランスを一定に保つことです。

資産の偏りがあると大きなリターンが期待できる一方で、資産を大きく減らすリスクも抱えることになります。

このようなリスクを避けるためにリバランスは効果的です。


リバランスしないとどうなるのか?

もし、リバランスせずに偏った資産配分のまま資産運用を続けるとどうなるのでしょうか?

いつのまにか、自分が許容できる範囲を超えたリスクを背負うことになってしまったり、期待するリターンが得られなくなってしまったりします。

あなたの資産運用の目的とどんどんズレが生じてしまうということです。

一時的には大きなリターンが得られるかもしれませんが、大きく資産を減らしてしまっては大半の人が怖くなって損失を確定してしまうでしょう。

長期的な資産運用の成績を安定させるためにも、リバランスは必要であると言えます。


リバランスにはデメリットも

リバランスは一方向に上昇、または下落する相場に弱いというデメリットがあります。

ある資産の価値が右肩上がりに上昇していたとすれば、その資産を売ってしまうとその後得られるはずだった利益が目減りしてしまいます。

反対に、価値が下落していく一方の資産を購入してしまえば、損失はますます広がってしまいます。

このようにリバランスは一方向に上昇、下落する相場においてはデメリットとなりえます。

相場が一方向に動き続けることは珍しいのであまり気にする必要はないかもしれませんが、下落が続く資産の先行きは暗いため損切りを考える必要があります。

また、リバランスする際に資産の売却すると、税金や手数料が発生する場合もあります。

安定した資産運用の成績を出すためにリバランスは必要ですが、一定のコストが発生するため頻回に行いすぎるのは避けたほうが賢明でしょう。


リバランスの方法

ここまでリバランスの基礎的知識について説明してきました。

次にリバランスの方法についても説明します。

資産を売ったり買ったりすることでリバランスしていくという点は共通していますが、税金や手数料対策の有無、手間の多さに差がありますので、ぜひ参考にしてみて下さい。

定期的にリバランスする
1年ごとや半年ごとなど、時期を決めて定期的にリバランスを実施する方法です。

1年ごとであれば、毎年決まった時期に割合が増えた資産を売って、割合が減った資産を買っていきましょう。

この方法のメリットは、リバランスの負担が小さいことです。

決まった時期だけリバランス作業をすれば良いので、逐一資産をチェックする必要はありません。

リバランスの頻度が多すぎると税金や手数料によって、資産を目減りさせてしまうというデメリットがあります。

おすすめの間隔は1年ごとです。

資産を買うときにリバランスする
資産を買うときに割合の少ない資産を多く買うことでリバランスしていく方法です。

税金や手数料が発生しないというメリットがあるのがうれしいですよね。

積立投資であれば、毎月の積み立て金額を調整する手間がかかる、積立金額に対して資産が大きすぎると効果が薄くなりがち、というデメリットがあります。

少しでも資産が目減りするのを防ぎたいという方におすすめです。

一定の割合を超えたらリバランスする
資産が一定の偏りを超えたときにリバランスをする方法です。

例えば、下記のように4種類の資産でポートフォリオを組んでいたとします。

  • 国内株式25%
  • 海外株式25%
  • 国内債券25%
  • 海外債券25%

10%以上の偏りが出たときにリバランスすると設定したとすれば、いずれかの資産が15~35%の範囲を超えたときにリバランスをするというイメージです。

リバランスの意味を考えると非常に合理的な手法であると言えます。

その反面、一方的に上昇あるいは下落する資産を保有していると、頻繁にリバランスしなければならなくなりますので注意が必要です。


まとめ

今回はリバランスについての基礎的知識と実践する際の方法についてお伝えしました。

資産運用を開始したときに組んだポートフォリオは日々変化していくものです。

ぜひリバランスをしていき、長期的な資産運用の成功率を高めていきましょう。(提供: The Motley Fool Japan


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