「屋根付きガレージで趣味のバイクを楽しみたい」
「趣味のサーフィンやキャンプ道具を収納・メンテする場所が欲しい」
「近所を気にせずホームシアターを満喫したい」

趣味を楽しむためのスペースを確保したいと思っても、都内やその周辺の戸建て住宅は敷地面積が狭いケースも多く、思うようにはいきません。そんなお悩み解決法の1つが半地下住宅です。この記事では、まだまだ普及しているとまでは言い切れない半地下住宅のメリット・デメリット、法律上の規制や上手な活用事例について解説します。

一定の条件を満たせば半地下住宅も認められる

手狭,敷地,半地下ルーム
(写真=3DPhoto/Shutterstock.com)

一般的に戸建て住宅が立ち並ぶエリアは、都市計画法上は第1種・第2種低層住居専用地域に指定されています。これらの地域では容積率・建ぺい率の規制により、敷地いっぱいの家や、4階・5階といった高い建築物は認められず、手狭な住宅で我慢せざるを得ません。一方で、地下室は2000年の建築基準改正により、一定の条件を満たせば住宅への設置が可能なり、容積率の要件も一部緩和されました。

天井面の高さが地上より1メートル以内にある、いわゆる半地下に関しては、床面積の3分の1までは容積率への不算入が認められたのです。つまり1階・2階・地階の3階建てなら、地階の床面積は丸々容積率の算定から外せ、その分スペースを広く取れます。

欧米では活用が広がる半地下住宅

日本では珍しい半地下住宅も、欧米では基礎部分「ベースメント」の活用が一般に普及しています。とくに北米地域(カナダ・USA)では、従来はランドリーや機械室が中心でした。しかし、近年はファミリールームや書斎としても利用されており、日本でもさまざまなスタイル普及しつつあります。地下室を利用すれば、生活空間にあふれていたモノを一気に収納で可能です。ただし、地下室の活用法は収納スペース確保だけではありません。

遮音性を活かしてサウンドを楽しむ

圧倒的な遮音性を活かせば(コンクリートパネルや遮音板の設置などの施工は必須)、大型液晶プロジェクターやサラウンドスピーカーを配置して、ホームシアターとして利用できます。見るだけでは飽き足らず、エレキギターやピアノなどを近所に気兼ねなく楽しむユーザーも少なくありません。

ワインセラーや地下ガレージも

地下は外気の影響を受けづらく、常に温度が一定なうえに日光を遮断できます。この特性を活かして、ワインセラーや生ハム・チーズの保存庫としても利用できます。憧れの屋根付きガレージも、実現します。しかも、駐車場スペースは追加の容積率緩和の措置が受けられます。(延べ床面積の5分の1まで容積率不算入)その他、強固な構造を活かして防災スペースとしても利用できます。

実際に北米では、とくに地理的に竜巻が多発しやすい「トルネード・アリー」において、地下室が竜巻から家族を守る避難所として活用されています。

最後に-地下室はデメリットにも注意

従来の地下室は窓もなかったので通気性が悪く、どうしても湿気がこもってします構造でした。同時に地下室の構造物も湿気を吸い込んでしまう材質を使っていたため、余計にジメジメしがちだったのです。こうした問題の解決には、ドライエリア(外壁を掘り下げた空間)を設けて採光を確保し、断熱効果の高い材質を使用するとともに、24時間換気システムなどにより通気性を持たせるなど、地下室ならではの対策が求められます。

地下室の天井は地面よりも低いため、浸水被害も心配です。とくに、地盤が悪いエリアや川面よりも低いゼロメートル地帯は要注意です。自治体等が公表している「洪水・浸水想定区域図」等は事前にチェックしておくべきでしょう。防水・防湿対策のために、当然地上階よりはコストやメンテナンスの手間がかかります。地下室検討に当たっては、こうしたデメリットはある程度覚悟しつつ、メリットをどう生かしていくかを考えましょう。(提供:WEALTH WINDOW

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