かつては憧れの代名詞だった「億ション」も、最近の都心では珍しくなくなりました。南青山で最近売り出されたマンションは、最高価格10億円超えにも関わらず飛ぶように売れました。それでも、東京のマンションはまだまだ割安で、ニューヨークや香港のマンションは50億円前後の物件も多数あります。その中でも、NYパークアベニュー740番地のマンションは別格で、超ド級のスーパーリッチたちが暮らすパワーアドレスなのです。

都心のマンションは10億円超えに突入

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(写真=Artazum/Shutterstock.com)

「青山一丁目」から徒歩約3分、赤坂サカスや表参道ヒルズなどのランドマークとも至近という超好立地を誇る「パークコート青山 ザ タワー」は2018年4月に完成しました。抜群の利便性にも関わらず、南は青山墓地・東は青山公園という緑に囲まれた閑静な居住性も魅力です。タワーは35階建てが建設可能なところをあえて26階に抑え、各フロアの天井高に余裕を持たせる贅沢さです。

そして、住戸の最高価格は15億円で、バブル崩壊後のマンションとしてはタイ記録です。売れ行きも好調で、マンション販売市況全体は低調でも、こうした超高額物件には関係ないようです。

まだまだ割安のTOKYO

それでも海外マネーからすれば、都心のマンションはまだまだ割安です。不動産研究所のレポートによると、2018年10月現在の価格指数(マンション)は、東京114.9に対し、香港172.1、ニューヨーク144.9、ロンドン156.7と高止まっています。海外では、どんなラグジュアリーマンションが取引されているのでしょうか。

香港屈指の高級住宅街・半山区(ミッドレベル)の天匯は6億香港ドル(92億円)で売却され、価格高騰には慣れっこの香港人もこれには驚きました。ちなみに床面積は532平方メートル、46階の部屋からはヴィクトリアパークが一望できます。ちなみに、このエリアは家賃も高騰し、お金持ちの日系駐在員でも金融系でないと手が届かないレベルです。

ニューヨークのマンハッタンに建築されたパークアベニュー432はワンワールドトレードセンターを凌ぐ426メートルで、マンションとしては世界最高峰です。地上96階の部屋からは奥行きのある窓が額縁効果をもたらし、セントラルパーク・ロックフェラーセンターそして大西洋と続く眺望は見る者を圧倒します。ちなみに、この部屋は8,770万米ドル(約97億円)で売却されました。

お金では手に入らないパワーアドレス

中には、お金だけでは手に入らない物件もあります。NYの高級住宅街アッパーイーストサイドには、コープと呼ばれる独特のアパートメントが立ち並びます。コープでは取締役会のような組織があり、審査を通らないと入居が許されません。いずれもお金持ちが集まるコープですが、その最高峰がパワーアドレス740パークアベニューです。

かつてケネディ大統領夫人やロックフェラー財閥総帥が暮らしていた740は、1920年代に著名な建築家ロザリオ・カンデラによって設計されました。740にはその時代のパワーエリートたちが競って居を求め、現在はブラックストーン(世界有数のプライベートファンド)総帥のスティーブ・シュワルツマンや、リバタリアン信奉者で兄弟そろって大金持ちのコーク兄弟などが住人です。

海外に比べてお買い得感の強い都心の超高級マンション、ここ数年は海外投資家層に支えられて好調を続けてきましたが、急に雲行きが怪しくなってきました。2018年第4四半期の取引額は前年同期より3割以上減っています1年前は需要家全体の3割を占めていた海外投資家が、2018年は9割も急減したようです。

理由は不動産相場の上昇余地が狭まってきたことだけでなく、今まで元気のよかったチャイナマネーが本国の景気減速を受けて投資を手控えるようになったとか。実際、中国人が投資用に買っていた湾岸エリアの物件も、最近は売りに出されています。これまで一本調子で上がってきた高級マンション市場ですが、当面は慎重に見極めた方が良さそうです。(提供:WEALTH WINDOW

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