投資の初心者の方、とりわけ、まだ十分な資産を保有していない上、学業や仕事が忙しく個別の株などを分析している時間がないという方にもお勧めできる投資の一つに「ETF」があります。

ETFはプロに運用をお任せできる「投資信託」を株と同じく市場で売買できる商品。

その手軽さ、ハードルの低さは魅力的です。

一方で、「市場に上場している投資信託」という性質上、特有のコストが発生する点にも注意しなければなりません。

コストを無視していると、売買そのものでは勝つことができても、結果的には手数料を差し引くと負けていることもあり得ます。

今回は、発生するコストの種類や性質、相場についてまとめてみました。

これからEFT投資を始めてみたいという方や、何となく始めてしまったけれど、コストについて厳密に理解していないという方はぜひ参考にしてみてください。

信託報酬
(画像=Getty Images)


ETFにかかるコストは?

ETFの購入には、そもそものETFの市場価格に加えて支払わなければならないコストが2種類存在します。

購入最低資金だけ用意していれば購入できるわけではないのでご注意ください。

大きなコストではないから、とまったく気にしないでいると、売買自体では利益確定ができたはずなのに蓋を開けてみると損失が出ていた、なんてことにもなりかねません(「手数料負け」という現象です)。


購入時手数料

まず、ETFを購入する際に、そもそも購入手数料が必要になってきます。(この手数料が証券会社の主な収入源の一つです。)

必要となる手数料は、証券会社によって料金設定がかなり変わってきますので、ご自身の1回の取引予定額も考慮しながら適切と思われる証券会社を選んでみてください。

基本的には、対面や電話でのサポートがある総合証券よりも、手数料の面で言えばインターネット証券の方が手数料はかなり安い傾向にあります。

また、NISA口座を開設することで、NISAの中で取引する分には手数料無料という証券会社もありますので、併せて確認してみてください。


信託報酬

購入時手数料のほかに発生するのが信託報酬です。

ETFは「上場」投資信託なので、通常の投資信託と同様に信託報酬が発生します。

投資信託は買う側の視点からすれば一つと投資商品ですが、実際には運用会社が複数の投資商品を組み合わせて運用している商品です。

当然、その信託の維持、管理、運用には人件費や調査費用など各種の経費が発生しています。

その経費が投資信託の保有者から運用会社に支払われる仕組みが信託報酬です。

ETFの信託報酬は、一般的な投資信託と比較すると低額に抑えられる傾向にありますが、同様に市場で購入することのできる株には発生しないコストなので、しっかりと頭にいれておきましょう。


ETFの信託報酬はいつ発生している?

ETFの信託報酬というのは、いつ発生し、どのように支払っていくのでしょうか?

回答としては、信託報酬は「毎日」発生しています。

ETFの信託報酬は、それぞれの商品ごとに「年率」で定められて明記されています。

年率にあたる金額の日割り分が毎日発生しているという形です。

なお、毎日発生しているといっても、別途何らかの請求があるわけではなく、保有している資産の中から少しずつ差し引かれるような仕組みになっています。


ETFの信託報酬の平均は?

それぞれの信託報酬は、目論見書などで簡単に確認することができます。

信託報酬はファンドの種類によってかなり異なり、中には0.2%といったような低利率な商品も存在しますが、一般的な水準としては年間0.5~2%程度の範囲に収まるものが多いです。

平均的には1%前後となる商品が多いでしょうか。

ETFの中にも、様々な運用方針の商品がありますが一般的に積極的に売買を行い、高い運用報酬を目指すような「アクティブファンド」と呼ばれるようなものは、運用のコストが大きいため信託報酬も高めです。

逆に、日経平均などの指数に合わせることを目標に運用するような「インデックスファンド」であれば、手数料は相対的に安めです。

今更聞けない!インデックス投資とは?メリット・注意点を解説

ETFを探す際には、どのような指数を対象として運用を行う商品であるかと同時に、この信託報酬についてもしっかりと確認することが奨励されます。


信託報酬は保有している限り発生するコストなので要確認

繰り返しになりますが、信託報酬は運用会社に支払うコストとして、毎日、保有している資産の中から自動的に引かれていくものです。

たとえば1%というとそれほど高くは内容な印象を受けるかもしれませんが、運用の目標が年利数%程度の手堅い運用方針であった場合、その目標利益の内の決して小さくない範囲が信託報酬で削られる、という点に注意しなければなりません。

年利1%の日割り、というと1日あたりで差し引かれる額は非常に少額となります。

もしかすると、過去ETFを購入したことがある方でも、差し引かれていることに気付かなかったという場合もあるのではないでしょうか?

しかし、上記の通り年間で保有しているとその総額はたとえ1%であっても、決して無視できないものになってきます。

保有している限り毎日発生しているコストですので、念頭に置いておきましょう。


まとめ

ETFは投資信託の側面と株式の側面を持った投資商品です。

比較的小資本からでも参戦でき、その扱いの手軽さから初心者にもおすすめできる投資手法です。

ただし、市場で売買するという株式と同じ側面を持つため、証券会社に対して売買の手数料を支払う必要があると同時に、上場していながらも投資信託であるため、運用会社に対して運用コストである信託報酬を支払う必要があります。

売買の手数料には注意が行く方も多いとは思いますが、信託報酬については意識していない方、見落とされている方も少なくないようなのでご注意ください。

毎日、手数料として目減りしている金額は1回に発生している支払いは微々たるものですが、継続して持っていると決して無視できない水準です。

この点も意識しながら投資商品を選んでみてください。(提供: The Motley Fool Japan



フリーレポート配信
モトリーフールの日本進出にあたって日本の投資家、また、これから投資を始めたい方に向けて「株式投資にどう臨むか -スペシャルフリーレポート-」を配信しております。

こちらは無料レポートです。ここからアクセスできます。

ツイッターやフェイスブックで最新情報を配信しております。公式ツイッターアカウント@motleyfooljp公式フェイスブックアカウントをフォローする。