-厳しい競争環境が売上を圧迫し続けていますが、収益向上策が奏功しつつあります-

モトリーフール米国本社、2019年2月13日投稿記事より

過去数年間は、アンダーアーマー(ティッカー:UAA)にとっても、投資家にとっても、それほど素晴らしいものではありませんでした。

10年以上にわたって2桁成長率で売上を伸ばした後、売上の伸びは鈍化しましたが支出はそうはならなかったため、同社は大きく落ち込みました。

その結果、アンダーアーマーは、多額の費用と共に肥大化し、イノベーションをリードする俊敏で高パフォーマンスなアパレルメーカーではなくなりました。

このため近年、経営陣は、事業規模と企業構造を適切な規模にすることを最優先事項としてきました。

スリム化することで需要低迷期においても利益をあげられ、ビジネス機会を俊敏に捉えるためです。

2月12日に発表された2018年度第4四半期の業績によると、アンダーアーマーの事業再構築が成果を上げ始めているようです。

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アンダーアーマー
(画像=Getty Images)


売上高が低迷しても、コスト低下で利益増に

2018年第4四半期の売上高は前年同期比2%増(外貨調整後では3%増)の14億ドルでしたが、売上総利益率は160ベーシスポイント増加して45%でした。

販売費及び一般管理費(SG&A)もまた改善して1%減となったため、総売上高に占める割合が前年の43.4%に対して42.3%に低下しました。

利益率の改善と営業経費の削減の組み合わせが、利益を押し上げました。

GAAP(米国一般会計原則)ベースでは100万ドルの小規模な純利益となりましたが、調整後純利益は4,200万ドル(1株あたり0.09ドル)、調整後営業利益は4,000万ドルとなり、昨年12月中旬時点の投資家予想と経営陣のガイダンスを大幅に上回りました。

通年の売上高は4%増の52億ドルとなり、売上総利益率は45.1%と横ばいで、非GAAPベースの調整後売上総利益率は30ベーシスポイント増の45.5%でした。

通年のSG&Aは4%増加しましたが、年間で2億400万ドルの事業再編関連費用を計上しました。

同費用は、ガイダンスの上限を1,600万ドル下回っていたため、利益を押し上げました。


傑出した製品セグメントはありませんが、国際的な成長が低迷する国内販売を補完

2018年通年および同第4四半期において、アンダーアーマーの製品セグメントはいずれもおいても目覚ましい成果を出せませんでした。

衣料品およびシューズの売上高は通年でそれぞれ5%、2%増加しましたが、アクセサリーの売上高は5%減少しました。

第4四半期は、それぞれ2%増、4%減、2%減でした。

地理的に見た場合、北米(売上高の約3分の2を占めるアンダーアーマー最大のセグメント)は、引き続き苦戦しています。

同地域の売上高は第4四半期に6%、通年で2%減少しました。

同様の時期に同地域では、より大きな競合他社のナイキ(ティッカー:NKE)は、はるかに良い業績を達成しました。

2019年第2四半期(2018年9-11月)に、北米における主要ナイキブランドの売上高は9%増となっています。

これは、アンダーアーマーが、最大の市場において失地回復のためにやるべきことがたくさんあることを示唆しています。

なお、アメリカ以外では、アンダーアーマーの成長ストーリーが続いています。

国際売上高は第4四半期に24%増、通年では23%増でした。

特にアジアは、第4四半期に35%増加しており、同地域の通年の29%成長を牽引しています。


今後の見通し

2019年については、同社は12月12日のインベスターデーで示したガイダンスを確認しました。

ガイダンスには、3%から4%の売上高増加が含まれます。

北米売上高は横ばいを見込んでいますが(それでも2018年の売上高減少よりは改善です)、事業再構築の効果が総利益率を押し上げることになり、総利益率は2018年の水準を60〜80ベーシスポイント上回ると予想されます。

2019年においては、事業再構築等により、第4四半期と同様の利益改善が見込まれます。

営業利益は2億1,000万ドルから2億3,000万ドルと予想されており、2018年の中間期から23%増です。

2019年の純利益は1株当たり0.31ドルから0.33ドルに達すると予想されており、これは2018年の中間期から19%の増加になります。

結論としては、最大市場である米国でのアンダーアーマーの弱さは引き続き成長を圧迫していますが、複数年にわたる事業再構築計画が、より良い利益とキャッシュフローを生み出し始めていることは明らかです。

それは適切な方向への一歩です。(提供: The Motley Fool Japan



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