モトリーフール・シンガポール支局、2018年11 月30 日投稿記事より

企業が優れたコーポレートガバナンスを維持しているかどうかは、その企業に投資する際に注意すべき重要な点です。

コーポレートガバナンスとは、企業の運営や統制における規則、実行、過程の全般的な体制を指します。

株主、経営陣、顧客、従業員、債権者、社外の人々を含むステークホルダーの利害のバランスを取っていくことが含まれます。

優れたコーポレートガバナンスを有する企業は、株主が満足できる経営を追求する可能性が高いと考えられます。

また、株主を傷つける可能性のあるような不正行為を防止したり、偏った会計基準をコントロールできるように管理されています。

これらを念頭に置き、企業のコーポレートガバナンスを評価する際は次の3つの点を考慮してください。

コーポレートガバナンス
(画像=Getty Images)


多様性と能力を持った取締役会

取締役会の主要な役割は、長期的に株主価値を高めていくことです。

取締役会の役割として、経営幹部の選定、承継計画の維持、包括的な戦略の確立、経営陣の報酬パッケージの決定などが含まれます。

取締役会は日々の業務を監視していませんが、会社の円滑な運営という非常に重要な役割を持っています。

したがって、投資家は有能かつ多様性のある役員で構成される取締役会を持つ企業を探すべきです。

取締役会の一人一人が自主的で、会社とのコネクションを持たず、偏見を持つことなく役割を果たせるようにする必要があります。

理想とするのは、取締役が、同規模の企業やその業界で経営を行った経験を持っていることです。

ネットでの検索と会社の年次報告書を通じて、投資家は取締役会のチェックを行うことができます。


正当な報酬パッケージ

さらに注目すべき重要な点は、取締役および経営幹部の報酬パッケージです。

報酬パッケージは、会社の規模に応じて正当化されるべきです。

同業他社と比べて大きすぎる報酬パッケージを見かけた場合は注意すべきでしょう。

経営幹部は、長期目標の達成を促すような個別の短期目標を設定する必要があります。

こうすることで、持続可能でかつ重要な目標を立てることにつながります。


短期より長期の目標

経営幹部は、企業の短期的な利益を目指して目標を立てるのではなく、長期かつ持続可能な目標を設定すべきです。

株価や短期的な利益を目標に設定する企業がたくさんあります。

これにより、経営幹部は短期的な思考で物事を進めることになります。

また、短期的な目標の達成のために決算を粉飾しようとする経営幹部も出てきます。


最後に

優れたコーポレートガバナンスは、企業の円滑な運営と長期的な持続可能性のために不可欠です。

投資家は、年次報告書のコーポレートガバナンスのセクションを無視し、財務諸表や経営陣のコメントなど、「より重要」と考えるところばかりを見る傾向があります。

しかし、コーポレートガバナンスは無視されるべきではなく、投資先として評価する際に確認すべき重要な事項の1つと考えなければいけません。

優れたコーポレートガバナンスが確認できた場合、経営が適切に実行されているということであり、すぐに評判が低下することはないと考えられます。(提供: The Motley Fool Japan



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