
(画像=PIXTA)
アドバイスはいらないただ聴いてほしい
常連のお客さまの中に、久子さんというご年配の方がいらっしゃいます。久子さんは気さくな人柄で、私が日の出湯のフロントに立ち始めて、右も左もわからないころからよく話しかけてくださいました。あるとき久子さんは「娘が、出戻りで返ってきちゃってさぁ」と悩みをうちあけてくれました。
いつも気にかけて話しかけてくれる久子さん。「お役に立てれば!」と、おこがましくも張り切ってアドバイスをしました。ですが、何を言っても、「いやそれは…、でもねぇ…」と、響きません。