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(画像=I AM CONTRIBUTOR/Shutterstock.com)

ブラックロック・インスティテューショナル・トラスト・カンパニー・エヌ・エイ

iシェアーズ MSCI日本株最小分散 ETF(以下、単にファンドという)は、ブラックロック・ジャパン株式会社が、2015年10月に東京証券取引所に上場させた新しいファンドである。

このファンドの特徴は、スマートベータ指数に連動するという点である。スマートは「かしこい」、ベータは「市場との連動性」を指す言葉だ。つまり、スマートベータ指数とは、通常の市場全体を表す指数(例:TOPIX、日経平均株価)との連動性を保ちながら、少しだけパフォーマンスが良くなるように設計された指数なのである。

このファンドのベンチマークとなっている指数は、MSCI日本株最小分散インデックスである。ブラックロックの作成する資料によれば、過去10年間で収益力は市場平均(TOPIX)を上回り、リスクは市場平均より3割程度抑えられている。

このファンドのココに注目

このファンドの運用会社はブラックロック・ジャパン株式会社、受託会社は三菱UFJ信託銀行である。ただし、運用会社は運用をブラックロック・インスティテューショナル・トラスト・カンパニー・エヌ・エイ(米国カリフォルニア州)に委託している。

ところで、ブラックロックはニューヨーク(アーカ取引所)にもほぼ同じファンド(運用会社はブラックロック・ファンド・アドバイザー 米国カリフォルニア州)を上場している。こちらは、2014年6月と、東京市場より少し前の上場である。つまり、日本のファンドは、米国のファンドの〝クローン〞(ファンドをすっかりまねて作ること)ということになる。

ETFを日本で上場するには、米国のETFを日本にそのまま持ち込んでJDR(海外ETFを信託財産とする受益証券)形式で上場する場合と、日本の投資信託として日本で設定する場合がある。このファンドは、相当程度の規模が見込めるということで後者を採用したのだろう。

ポートフォリオの上位銘柄やPER・PBRの開示を期待