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期間騰落率を比較することでファンドのリスクを類推できる

モノの値動きの程度のことを「騰落率」という。私たちが「リターン」と呼んでいるものであるが、運用報告書などでは騰落率と記載されている。

投資信託の騰落率は、基準価額の変動で表される。1万円だったファンドの基準価額が1万1000円になったとすると、「騰落率は10%」と表現される。つまり、ファンドに投資して儲かったのか、損したのかを測るものさしが騰落率だ。

騰落率は重要な情報なので、運用報告書はもちろん、月次レポートなどにも記載されている。表示されている騰落率は「1ヵ月」「3ヵ月」「6ヵ月」「1年」「3年」などとなっている。

この表示方法は、「1年前に投資したのであればどの程度の利回りになっているだろう」という疑問に答えを与えてくれる。しかし、1年前に投資して、現在までどのような運用が行われていたのかという疑問には答えを提供してくれない。

そこで、「期間騰落率」が必要になる。通常の騰落率と期間騰落率の違いは、図表1に示すとおりである。この例では、3ヵ月を期間の単位としている。

ファイナンシャル・アドバイザー
(画像=ファイナンシャル・アドバイザー)

通常の騰落率の計算では、直近の3ヵ月の部分がすべての期間で重なっているが、期間騰落率は現在を基点にして四半期ごとに区切って騰落率を計算しているので重複する部分がない。それゆえ騰落率の計算の起点にかかわらず、ファンドの運用そのものに焦点を当てることが可能になる。

ファンドの運用状況は市況と比較すると読み解ける