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「定量面」と「定性面」を同時に分析すると理解が深まる

金融機関のウェブサイトには売れ筋のファンドなどが掲載されており、商品選択の参考になるが、売れ筋のファンド同士の比較となると情報があまり公表されていないように思える。

図表1は、いくつかの金融機関で売れ筋と表示のあったファンドのパフォーマンスを比較したものだ。日経225は「eMAXIS 日経225インデックス」(三菱UFJ国際投信)、トヨタGは「トヨタグループ株式ファンド」(三井住友アセットマネジメント)、ゼウスは「新光US‐REITオープン」(新光投信)、ビルオーナーは「MHAM J‐REITインデックスファンド(毎月決算型)」(みずほ投信投資顧問)、ノアリザーブは「ピクテ・アセット・アロケーション・ファンド(毎月分配型)」(ピクテ投信投資顧問)を表している。

ファイナンシャル・アドバイザー
(画像=ファイナンシャル・アドバイザー)

年換算リターンを年換算リスクで除して(無リスク資産利子率がゼロとしたときのシャープレシオで)比較すると、ビルオーナーが1を超え最もパフォーマンスがよく、ゼウスがちょうど1、以下日経225、トヨタG、ノアリザーブと続く。

年換算リスクだけに注目すると、ノアリザーブが圧倒的に低く5・7%、トヨタGのみ20%を超え、その他の3つのファンドは15〜20%に収まっている。年換算リスクは、普通の株式ファンドであれば内外を問わず20%前後、海外債券ファンドであれば10%を切り、日本債券(フルヘッジされた外国債券を含む)を中心としたファンドであれば2〜3%程度である。ノアリザーブは日本債券と外国債券の中間程度のリスクを持ったファンドであることがわかる。

また、図表1では、計算期間中の最高月間騰落率と最低月間騰落率を表示して、その差(かい離幅)も載せている。この方法は、直感的に騰落率の振動の幅(リスク)を理解できる。これを見ると、ビルオーナー、トヨタGの順にリスクが高く、リスクが最低なのは、やはりノアリザーブであることがわかる。

大きく上昇・下落した月に市場で発生した出来事に着目