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原資産の価格が波を打っているとトレンドフォローの効果は薄い

トレンドフォロー戦略という運用手法がある。小麦やプラチナなどの商品(コモディティ)でよく使われる戦略で、価格が上がっているときに投資を拡大し、価格が下がっているときに投資を縮小する手法だ。最近流行しているリスクコントロール型ファンドもトレンドフォロー戦略を採っている。トレンドフォロー戦略は、価格が上がるものに投資するので「順張り」戦略である。

投資家にとってトレンドフォロー戦略は聞こえが良い。価格が上昇している(トレンドになっている)資産をフォローするわけであるから、資産が効果的に増えそうな気がする。

ところが、実際のところ、トレンドフォロー戦略はうまく機能しない場合が多い。その理由を一言で説明するのであれば、資産運用というのは、「価格が安いときに買って、価格が高いときに売る(逆張り戦略)」のがよいが、トレンドフォロー(順張り)戦略はその反対になっているからである。

投資する資産が値上がり局面にあるとき、その資産への投資を大きくしていると、値下がり局面に転じたときに損失が大きくなる(図表1)。一方、値下がりから値上がりに局面が切り替わるときはどうか。トレンドフォロー戦略では、投資を落としているので、価格が上昇するときの恩恵が少ないことになる。

ファイナンシャル・アドバイザー
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投資する対象の資産(原資産)の価格が右肩上がりで上がっているだけならばトレンドフォロー戦略は効果を奏するが、原資産の価格が波を打って変動しているような場合、トレンドフォロー戦略は効果が薄くなる。

トレンドフォロー戦略とバランス型を比べてみると…