所有している不動産が空室になった際の入居者募集に、ステージング(演出)を活用することで競合物件に差をつけることができます。欧米ではホームステージングは一般的ですが、まだ聞いたことがないという方もいらっしゃると思います。今回はホームステージングの活用についてご紹介します。

通常、空室時の入居者募集の際は原状回復後の「何もない」状態で募集

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(画像=Africa Studio / Shutterstock.com)

ホームステージングとは、空室時の入居者募集物件の室内に、家具や電化製品、小物や観葉植物などを配置して部屋の魅力を引き立てることです。

部屋を借りたことがある方は経験があると思いますが、通常、入居者募集をしている部屋には家具や小物は一切設置されておらず、部屋に何も無い状態で募集が行われます。入居希望者は部屋の採寸をしてテーブルや家電製品を設置した状態をイメージしますが、入居し、家具等を設置しなければ実際にどのようになるかははっきりと分かりません。

一方、ホームステージングしてある部屋にはテーブルや電化製品、小物など生活で使うものがすでに設置されていますので、入居後の生活をより明確にイメージすることができます。

モデルルームのようにステージングすることで、高い反響が見込める

ホームステージングを使えば、入居時の生活をイメージしやすくするばかりでなく、家具のグレードや配置によっては、部屋をより魅力的に見せることができます。たとえば、インテリア家具をレンタルしたり、オーナー自ら家具を新規購入するなどして高級感のある家具を配置することでモデルルームのような魅力的な空間を作り出すことができます。

ステージングした部屋の写真をポータルサイトにアップし、問い合わせを増やす

ホームステージングの効果が見込めるのは内覧の時だけではありません。入居者はSUUMO(スーモ)やLIFULL HOME’S(ライフルホームズ)のようなポータルサイトで物件を探し、実際に問い合わせをしますが、物件選定の決め手の一つに室内写真があります。写真の有無により問い合わせ件数は変わりますが、何も設置されていない部屋の写真を使うより、家具や小物がステージングされている部屋の写真を使うほうがさらに反響は大きくなります。

室内写真を撮る場合は広角レンズがお勧め

掲載される写真も工夫次第で反響が変わります。部屋を紹介する写真には玄関や部屋の内部、ベランダなどがありますが、一方向から撮った写真より広角レンズで部屋の全体が写っている写真がお勧めです。一方向から撮った写真のみでは部屋などの位置関係が分かりにくく、全体像をイメージしにくい難点がありますが、広角レンズで撮った写真は360度の位置関係を見ることができ、部屋全体をイメージしやすいというメリットがあります。

これまでは、原状回復後の何もない部屋で入居者募集するのが一般的でしたが、近年はホームステージングを使って入居者募集している物件が増えています。競合物件との差別化を図るためにもホームステージングの活用は有効な手段といえるでしょう。家具の選定や配置については、ステージングの専門業者を使うことで、より反響の高い部屋を作り出すことができます。(提供:オーナーズ倶楽部