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(画像=Fevziie / Shutterstock.com)

近年、スマートフォンやタブレット端末で利用できる家計簿アプリが登場し、家計管理の手軽さは飛躍的に高まっている。レシートを撮影すれば項目が自動的に読み込まれたり、ゲーム感覚で続けられたりするアプリもあり、お客さまは「どれも役立ちそう」と思うはずだ。その中から本当に家計管理に役立つアプリを提案できるかが、FPとしての腕の見せ所だろう。

家計簿の本来の目的は家計管理だが、中には家計簿をつけること自体を目的としてしまい、「レシートが読み込まれる」「ゲーム感覚が楽しい」といった理由だけでアプリを選択してしまうお客さまもいるかもしれない。そのため、まずは家計管理の本質を再確認したうえで、それに適したアプリを提案する必要がある。

これまで多くの家計を診断してきた弊所の調査では、お金が貯められる人は、次の3つの要素を同時に満たすことがわかっている。少々荒っぽいが、アプリを利用することでこの3点さえ満たせれば、自然と家計が改善されてくると断言できるくらい重要なポイントだ。

①今日の資産合計を把握している

総資産の把握は無駄遣いの抑制につながる。例えば現在の資産が「802万円」だった場合、仮に支出が発生しても「2万円」までに抑えたいという心理が働く。資産合計を把握していない人に比べ、支出が日常的にセーブされやすくなる。

②次の引落日・引落額を把握している

水道光熱費やクレジットカードの引落日を把握している人は、それまでに資金を準備できるため引落しの遅れがない。延滞利息や振込手数料等の無駄な支出が減るのはもちろん、家計破綻のきっかけのひとつであるキャッシングに頼る必要もなくなる。

③今月の収支差額を把握している

収支差額=貯蓄額だが、その額を360倍すれば30年後の貯蓄が予想できる。例えば、月2万円の黒字ならよいかというと、ずばり不十分だ。月2万円なら、30年後でも720万円。1人分の大学の学費は捻出できても老後の生活資金はまったく残らないからだ。このように、将来の家計を長期的に意識するようになる。

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