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前回説明したとおり、家計簿アプリの本来の目的は家計管理であり、①今日の資産合計、②次の引落日・引落額、③今月の収支差額の3点を把握できるものが望ましい。そのためには、銀行口座等の情報をリアルタイムで集約できるアカウントアグリゲーション機能を備えたアプリから選択するのが基本だ。今回は図表の2つのアプリを例に、提案時のポイントを解説しよう(※1)。

ファイナンシャル・アドバイザー
(画像=ファイナンシャル・アドバイザー)

まず注目したいのが対応金融サービスだ。お客さまの利用している金融サービスがアプリに対応しているかの確認だが、これは数ではなく具体的なサービス名をWEBサイトで確認してほしい。例えば「Zaim」は1471の金融サービスに対応しているが、その内の1194は全国各地のJAバンクや信金などだ。これらが利用できるのは近隣に住むなど特定のお客さまに限られるため、利用している金融サービス名をヒアリングしたうえで適切なアプリを提案する必要がある。

次に確認したいのが資産残高推移表の有無だ。文字どおり資産残高がどのように推移したかの記録で、これが確認できるだけで先の3つの機能のうち①と③が瞬時に把握できる。アカウントアグリゲーション対応のアプリなら通常備わっている機能だが、無料で利用できるアプリは限られる。ただし、家計管理では重要な要素であり、多くの場合、課金分以上に家計が改善されるはずなので有料版を利用する価値はある。この点はお客さまと相談しながら検討するとよいだろう。

記帳やグラフ機能はどのアプリもほぼ同水準のため、対応金融サービスと資産残高推移表の有無さえ見ておけばお客さまにとっての利用価値を判断できる。あとはお客さまの要望に合わせて細かな点を比較すればよい。例えば証券会社への対応だ。「Kakeibon」は23社の証券会社に対応しているが、「Zaim」は対応していない。運用資産も家計管理に含めたいという要望をお持ちなら、「Kakeibon」を選択すべきだ(※3)。

スマホの紛失もリスクになる