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(画像=Amnaj Khetsamtip / Shutterstock.com)

企業型DCの加入者に共通する課題は、運用理論の概念を説かれても実践に結びつけられない点だ。今回は現場の加入者が実践できるレベルまでかみくだいたファンドの選び方を紹介しよう。

⑴過去の実績から将来を予測する

加入者が求めているのは、「どのファンドを選べばよいか」「どう組み合わせればよいか」の2点だ。そこで、ファンドの過去の運用実績を取得し、①標準偏差(リスク、ブレ)と②期待収益率(リターン)を算出し、分散割合を決める手法をマスターしてもらう。

過去の運用実績は運営管理機関の専用サイトより長い年数が遡れるYahoo!ファイナンス等を利用するとよい。例として、今回は採用企業の多いフィデリティ・日本成長株・ファンドを用い、2007年7月から2017年6月までの10年間の基準価額を取得した(図表1・太枠)。①標準偏差と②期待収益率を算出するために、基準価額から収益率(月換算)を求める(図表1のa・細枠)。収益率(月換算)が出たらExcel関数を使って①標準偏差と②期待収益率を算出し(図表1のb)、年率に換算する(図表1のc)。これにより、過去10年間の①標準偏差は20・13%、②期待収益率は3・60%とわかる(図表1のd)。

ファイナンシャル・アドバイザー
(画像=ファイナンシャル・アドバイザー)

標準偏差と期待収益率からグラフを作成し視覚で確認