米国株を取引きする方法は、証券会社で外国株式口座を開設して現物株を取引きする以外にCFDを利用して売買することもできます。CFDを使えば、少額の資金で大きな取引ができる(レバレッジ効果)、売りからも取引できるなど様々なメリットがあります。

今回は、米国株をCFDで取引する方法をご紹介します。

米国CFD
(画像=Getty Images)


CFDとは

CFDとは、”contract for difference”の略で、「差金決済取引」のことをいいます。差金決済とは、株などの現物の受け渡しを行わないで、売買の差額だけを決済する取引のことです。FX(外国為替証拠金取引)もCFDの一種で、為替を対象にした差金決済取引です。米国株を対象にしたCFDが「米国株CFD」です。米国株と比べた時の、CFDのメリット・デメリットを見ていきましょう。


米国株CFDのメリット

少額の資金で大きな取引ができる

CFDは証拠金を預けることによって、大きな取引を行うことができます。これを「レバレッジ効果」といいます。米国株のCFDは5倍のレバレッジをかけることができます。

例えば、売買代金100万円の銘柄なら、20万円の証拠金で取引できます。米国株は国内株のように信用取引ができません。ただ、信用取引でもレバレッジは約3倍です。CFDなら、信用取引よりも大きなレバレッジをかけることができるのです。

売りからも取引できる

CFD取引は買いだけでなく、売りからも取引することができます。そのため、下落局面でも利益を上げることができます。

株価指数も取引できる

CFD取引を使えば、個別株だけでなく、NYダウやS&P500などの株価指数も取引することができます。しかも、レバレッジは10倍です。

「個別銘柄は数が多すぎる」と考える投資家は、株価指数CFDを取引するのがいいでしょう。続いてデメリットについても確認しましょう。


米国株CFDのデメリット

大きな損失になる可能性もある

CFD取引はレバレッジをかけることができるので、大きな利益を狙える反面、予想と反対の値動きをした場合に損失が膨らむ可能性があります。5倍までレバレッジをかけることができるといっても、常に高いレバレッジをかけていると、追証(追加で資金を入れること)やロスカット(強制決済)になってしまいます。CFDを始めて取引する初心者は、レバレッジを控えめ(2~3倍程度)にするようにしましょう。

オーバーナイト金利がかかる

オーバーナイト金利とは金利調整額のことで、CFDのポジションを翌日まで持ち越した時に必要になる金利です。売りポジションだと受け取ることができますが、買いポジションだと支払う必要があります。現物株だと保有コストはかかりませんが、CFDでは保有コストとしてオーバーナイト金利がかかります。「レバレッジをかけることができる」、「オーバーナイト金利がかかる」ことから、CFDは長期投資より、短期トレードに向いている商品です。

特定口座やNISA口座に対応していない

特定口座とは、「源泉徴収あり」を選択すると確定申告が不要になる制度です。また、NISA口座を選択すれば、年間120万円までの投資額に対して、値上がり益と配当金に税金がかかりません。米国株を取り扱っているSBI証券やマネックス証券などのネット証券では、特定口座やNISA口座に対応しています。

一方、CFDの利益は自分で確定申告する必要があります。特定口座やNISA口座に対応していないので、注意するようにしましょう。


米国株CFDが取引できる証券会社

それでは、実際にCFDで米国株を取引きできる証券会社を2社ご案内します。

GMOクリック証券CFDの特徴

GMOクリック証券の米国株CFDは、アメリカのニューヨーク証券取引所とナスダックに上場している個別企業の株式を原資産としています。アマゾンやアップル、アルファベット(グーグル)など有名企業に投資することができます。GMOクリック証券は株価指数CFDで約80%、商品CFDで約63%の国内シェアを持ち(2017年4月~9月)、国内№.1の実績を誇っています。

主な特徴を見ていきましょう。

①手数料が無料
クリック証券の大きな特徴は、米国株CFDの手数料が無料ということです。SBI証券やマネックス証券など米国株を取り扱っているネット証券では、0.45%(最低5ドル)の手数料がかかるので、手数料無料というのは大きなメリットでしょう。

②レバレッジは5倍
米国株CFDのレバレッジは5倍です。少額の資金で大きな取引(レバレッジ)をすることができます。米国株の現物を取引するよりも資金効率がアップします。

③配当金相当額をもらえる
株式投資の魅力の1つに配当金があります。現物株は配当金をもらえますが、CFDでは配当金を受け取ることができません。しかし、配当金相当額を権利調整額としてもらうことができます。

続いて、サクソンバンク証券の特徴を見ていきましょう。

サクソバンク証券CFDの特徴

サクソバンク証券は、デンマークの投資銀行サクソバンクグループの証券会社です。ただ、日本の現地法人があるので、サポートは日本語です。

①豊富な銘柄数
サクソバンク証券では、日本及び海外22ヶ国の個別株を約6,000銘柄取引することができます。クリック証券よりも圧倒的に多い銘柄数です。もちろん、米国株式も豊富に取り扱っています。

②手数料がかかる
クリック証券では手数料がかかりませんでしたが、サクソバンク証券の手数料は以下のようになっています。
米国株式手数料・・・取引数量×0.025USD(最低手数料10USD)

③日本の祝日も取引できる
米国株式CFDは、日本の祝日も取引できるので、収益チャンスを逃すことがありません。また、株価指数CFDなら、ほぼ24時間取引することができます。日本が祝日で休みの時に海外市場が大きく動いても、CFD取引ならヘッジをいれるなど、機動的な取引が可能です。


まとめ

今回は米国株CFDについて解説してきました。少額から投資できる、売りからも取引できるなどメリットが多いCFDですが、レバレッジをかけすぎると損失も大きくなるので、注意が必要です。

また、ポジションによって金利を受け取れるのか、支払うのかについても違いがあります(買いは支払、売りは受取)。CFDならではのルールもあるので、きちんとマスターしておきましょう。CFDを使えば、個別株だけでなく、株価指数や商品など幅広い銘柄に投資することができます。

多くのチャンスをつかむことができる可能性のあるCFD取引にチャレンジしてみてはいかがでしょうか。(提供: The Motley Fool Japan



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