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(画像=igorstevanovic / Shutterstock.com)

相続人である奥様からご主人の相続預金の名義変更を依頼されました。お子さんが1人いるそうですが、提出された死亡時点の戸籍には記載がありません。お子さんの確認はどう行えばよいですか。

今回は、子がいることは分かっているものの、本当に1人だけなのか確認が必要なケースについて見ていきます。

戸籍は、法改正による様式変更や婚姻、本籍地の変更等があった場合に新しく作製されますが、その新しい戸籍には過去の記録のすべてが引き継がれるわけではありません。婚姻等で除籍された子がいた場合、その記録は新しい戸籍には記載されません。つまり、被相続人の現在戸籍(死亡時の戸籍)に子が記載されていないことがあるのです。

このことから、被相続人の子の存在については被相続人の現在戸籍だけでなく、過去にさかのぼって戸籍を確認する必要があります。過去の戸籍には、法改正による様式変更前の戸籍「改製原戸籍」や、死亡・婚姻・離婚・転籍などにより戸籍に記載された人が全員抜けた状態の戸籍「除籍」があります。被相続人の出生から死亡までが連続したこれら戸籍の謄本を提出してもらいましょう。

配偶者は原則として被相続人と同じ戸籍に記載され続けますが、子は婚姻や養子縁組等により被相続人の戸籍から除籍されるため、子の確認には注意が必要です。被相続人に離婚歴があり前妻との間に子がいる場合にはその子にも相続権があります。前妻とともに除籍していることがあるため、見落とさないように気を付けましょう。

改製時点の在籍者しか新戸籍に引き継がれない