family
(画像=Africa Studio / Shutterstock.com)

当店の預金者について、遺産分割協議書をもとに相続預金の名義変更を依頼されました。その際、相続人に未成年者がいると言われたのですが、この場合、どんな点に留意すべきでしょうか。

民法により、未成年者とは20歳未満で婚姻経験がない者とされています。法律行為は原則として、法定代理人が未成年者に代わって行うか、未成年者が自分で行う場合には法定代理人の同意が必要です。同意を得ずに未成年者が単独で行った法律行為は取り消すことができます。これは、未成年者は心身の発育が不十分で物事を判断する能力が十分でないため、保護する必要があると考えられているからです。

一方、相続が発生した場合、未成年者であっても相続人としての権利が得られます。しかし、未成年者は単独で法律行為ができないため、法律行為に該当する遺産分割協議や相続預金の名義変更手続きは原則として法定代理人により行われることになります。

仮に未成年者が法定代理人の同意を得ずに、遺産分割協議に参加し相続人間で合意に至ったとしても、後で取り消されれば混乱が生じます。すなわち、有効な遺産分割協議とするためには、法定代理人による代理が必要ということです。

①親権者が代理する場合