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(画像=William Potter / Shutterstock.com)

Q 短期の運転資金の融資を申し込まれたとき手形貸付と証書貸付の判断はどう考えればいいの?

今回は短期の運転資金の融資を申し込まれたケースです。短期資金といっても元金の返済や利息を一括返済(支払い)するものもあれば、分割返済(支払い)するものもあります。また、経常的に繰返し対応する資金もあれば、単発的に対応する資金もあります。

手形貸付と証書貸付のどちらを利用するかは貸付形態の特徴を理解したうえで、対応する運転資金融資の返済方法・利息支払い方法、継続性や印紙税の違いに着眼するとよいでしょう。

手形貸付とは受取人を金融機関として、融資を希望する取引先が手形を振り出すことで融資を受ける形態です。自行庫と当座勘定取引があり、統一手形用紙の発行を受けている取引先は同手形用紙で振り出します。手形貸付専用の手形用紙もありますので、当座勘定取引がない取引先でも専用手形用紙で振り出すことで融資が受けられます。

手形貸付は基本的に短期での一括返済によく利用されます。支払期日前に全額または一部の返済が可能です。

手形貸付の手形は財産的価値を持つ有価証券であるとともに、券面の記載により借用証書の役割も果たします。しかし、券面に書かれている内容だけで融資契約が成立するわけではなく、取引にあたり銀行(信用金庫・信用組合)取引約定書を交わす必要があります。

連帯保証人を要するケースが多いのが実態で、この場合、別途、連帯保証人との間で保証約定書を交わす必要があります。基本的にこれらの約定書を交わしておけば、後は手形を振り出すことで融資が受けられます。

特に利用頻度が多くなるような短期運転資金の場合は手形貸付で対応することになります。ただし、手形貸付での連帯保証人との保証約定書の締結にあたっては「保証限度額=融資枠」と誤認する債務者が稀にいますので留意しましょう。

証書貸付は融資の都度証書で契約を交わす