バンクビジネス
(画像=PIXTA)

基礎知識編

●なぜ普通預金という名称なんですか

こんな質問への回答方法

日本の銀行制度は、明治維新後に大枠が制定され、その後様々な変遷を重ねてきました。第一次世界大戦頃までの民間向け商業銀行は、企業(法人)向けの普通銀行と、庶民(個人)向けの貯蓄銀行に2分されていました。

このうち貯蓄銀行は、18世紀末にフランスやイギリスで発生し、その思想が日本に輸入される形で、明治政府が交付した貯蓄銀行條令(条令の戦前までの表記)に基づき設立されました。現在の個人向け金融機関の原型です。

昔は貯蓄銀行の商品

貯蓄銀行の固有商品の中に、金利が付くだけでなく決済もできる「普通預金」がありました。背景に「国力増進のため庶民に貯蓄を奨励したい」という明治政府の意向があったと考えられます。一方、法人向けの普通銀行の取扱いは、現在とほぼ同様の当座預金と金利の付く「特別当座預金」だけでした。

貯蓄銀行は、第一次世界大戦後の世界恐慌によって、その多くが経営破綻・普通銀行への業態転換・普通銀行との再編等を余儀なくされ、1949年に消滅しました。その一方で、商品としての普通預金だけが残り、現在に至ります。

説明時には、このような歴史とともに、「金利が付く決済性預金」である普通預金は世界的にも珍しいことを後輩に伝えると、興味を持ってもらえるでしょう。

●なぜ「普通預金は取引の基本」と言われるのですか

こんな質問への回答方法