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(画像=NicoElNino / Shutterstock.com)

今回は、事実と異なった決算書を作成する利益操作について解説していきます。

Q1 利益操作って何?なぜ利益操作を行うの?

利益操作とは、実際の利益よりも過大に計上したり、過少に計上したりすることをいいます。

企業会計上、決算書は一般に公正妥当と認められる会計基準に従って作成されます。しかし、実際には、特定の目的が達せられない場合に、経営者の意図によって利益操作がなされることがあります。経営者が利益操作を行う理由は、およそ次のとおりです。

①利益を過大に計上する理由

・企業業績や財務内容に関する信用を高め、金融機関からの資金調達を容易にする
・公共工事を請け負う建設業者が経営事項審査での格付け向上を狙う
・新規得意先との取引の開始や、既存取引先との取引維持を図る
・株価を高く維持し、増資を容易にしたり、経営者としての地位保全を図ったりする

②利益を過少に計上する理由

・課税所得を圧縮することにより、法人税等を不当に引き下げる
・業績を悪く見せることにより、得意先との取引価格の維持を図る
・利益を圧縮することにより、株主配当金の支払いを抑える

利益操作は、利害関係者に対して誤った企業実態情報を提供し、そのことにより公正な納税や企業間取引等が阻害されるため、容認できるものではありません。

Q2 利益が過大表示となる利益操作にはどんなものがあるの?