バンクビジネス
(画像=wutzkohphoto/Shutterstock.com)

融資の申込みを受けて決算書を取り受けた際、貸借対照表に記載されている負債の有無や内容についてはしっかり確認しているものと思います。その際、金融機関だけでなく経営者から借入れをしている企業も見受けられるものです。

一方で、資産については見落としがちなケースが多く、中でも貸付金について見逃していることも多いと思います。

貸付金が計上されている場合、融資の稟議を進めていく過程で、内容について確認を求められることがあります。その内容によっては、融資の審査が後ろ向きになることが少なくありません。本ケースのように、経営者への貸付金があることが判明した場合も、通常は消極的な対応になってしまいます。

よって、融資の申込みを受けて決算書を取り受けたら、その時点で貸付金の有無を把握し、金額が計上されていれば内容を確認しておくことが肝要となります。なぜ経営者貸付があると消極的な対応になるかが分かれば、確認の着眼点も分かるものと思います。以下で見ていきましょう。

個人的な資金として流用される可能性も