米国株は11セクターに分類できます。各セクターにはどのような銘柄が属しているのか、S&P500など株価指数はどのセクターのウェイトが高いのかを見ていきます。そして、ETFを使ってセクター投資をする方法についても詳しく解説していきます。

方法
(画像=Getty Images)

米国株のセクター(業種)を確認しよう

S&Pダウ・ジョーンズ・インデックスは、世界産業分類基準(GICS)を決めていて、米国株は次の11セクターに分類されます。GICSは、1999年に米国の格付け機関スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)と世界的金融グループのモルガン・スタンレー(MSCI)が共同で作成した産業分類です。

生活必需品(Consumer Staples)

  • プロクター&ギャンブル(PG)
  • コカ・コーラ(KO)
  • ウォルマート(WMT)

ヘルスケア(Health Care)

  • ジョンソン・エンド・ジョンソン(JNJ)
  • ファイザー(PFE)

公共事業(Utilities)

  • デューク・エナジー(DUK)
  • サザン・カンパニー(SO)

情報技術(Information Technology)

  • アップル(APPL)
  • マイクロソフト(MSFT)

資本財(Industrials)

  • スリーエム(MMM)
  • ボーイング(BA)

エネルギー(Energy)

  • エクソン・モービル(XOM)
  • シェブロン(CVX)

通信サービス(Communication Services)

  • アルファベット(GOOG)
  • フェイスブック(FB)

一般消費財(Consumer Discretionary)

  • アマゾン・ドット・コム(AMZN)
  • ウォルト・ディズニー(DIS)

金融(Financials)

  • JPモルガン・チェース(JPM)
  • ゴールドマン・サックス(GS)

素材(Materials)

  • デュポン(DD)
  • ダウ・ケミカル(DOW)

不動産(Real Estate)

  • アメリカン・タワー(AMT)
  • サイモン・プロパティ―・グループ(SPG)

GICSによるS&P500のセクター分類

米国を代表するS&P500は、米国大型株の動向を表す指数として広く認められています。S&P500をベンチマークとする運用資産の総額は10兆ドル近く。米国の主要産業を代表する500社によって構成され、米国株式市場の時価総額の約80%を占めています。

S&P500の業種別構成比は以下のようになります(2019年2月時点)

1位…情報通信(20.6%)
2位…ヘルスケア(14.8%)
3位…金融(13.3%)
4位…通信サービス(10.1%)
5位…一般消費財(9.9%)

米株セクター分類の大幅変更

2018年9月に大幅なセクター分類変更が行われました。これまでの「電気通信サービス」が廃止され、「通信サービス」が誕生。フェイスブック(FB)やアマゾン・ドット・コム(AMZN)、ネットフリックス(NFLX)、アルファベット(GOOG)傘下のグーグルなどが、従来の「情報技術」から「通信サービス」に移りました。FANGと呼ばれる米国IT企業の中で、アップル(AAPL)は「情報技術」に残り、セクターにおけるウェイトは16%から20%に上昇。

通信サービスセクターの最大手はアルファベット、2位はフェイスブックです。2018年9時点では、この2銘柄で50%近くを占めています。

ETFで米国株のセクターを取引する

代表的なセクターを、米国株ETFで取引きすることができます。外国株式と同じ扱いになるので、外国株式取引口座の開設が必要になります。ネット証券ではSBI証券、楽天証券、マネックス証券などで取引可能です。

テクノロジー・セレクト・セクターSPDRファンド(XLK)

  • 終値…70.86ドル
  • 純資産総額…19,198(百万米ドル)
  • 信託報酬…0.16%
  • 運用会社…SSgAファンズ・マネジメント・インク
  • 販売会社…SBI証券、マネックス証券、楽天証券

S&Pテクノロジー・セレクト・セクター(情報技術など)の値動きと利回りに連動することを目指すETFです。

米国株セクター11分類とETFを使って投資する方法
(画像=出典:モーニングスター)

ヘルスケア・セレクト・セクターSPDRファンド(XLV)

  • 終値…91.65ドル
  • 純資産総額…18,447(百万米ドル)
  • 信託報酬…0.16%
  • 運用会社…SSgAファンズ・マネジメント・インク
  • 販売会社…SBI証券、マネックス証券、楽天証券

S&Pヘルスケア・セレクト・セクター指数の値動きと利回りに連動することを目指すETFです。

米国株セクター11分類とETFを使って投資する方法
(画像=出典:モーニングスター)

金融セレクト・セクターSPDRファンド(XLF)

  • 終値…26.52ドル
  • 純資産総額…23,750(百万米ドル)
  • 信託報酬…0.14%
  • 運用会社…SSgAファンズ・マネジメント・インク
  • 販売会社…SBI証券、マネックス証券、楽天証券

S&P金融セレクト・セクター指数の値動きと利回りに連動することを目指すETFです。

米国株セクター11分類とETFを使って投資する方法
(画像=出典:モーニングスター)

一般消費財セレクト・セクターSPDRファンド(XLY)

  • 終値…110.21ドル
  • 純資産総額…12,210(百万米ドル)
  • 信託報酬…0.16%
  • 運用会社…SSgAファンズ・マネジメント・インク
  • 販売会社…SBI証券、マネックス証券、楽天証券

S&P一般消費財セレクト・セクター指数の値動きと利回りに連動することを目指すETFです。

まとめ

今回は米国株の11の分類とS&P500の業種別ウェイトを解説しました。上位5業種は以下のようになります。

1位…情報通信(20.6%)
2位…ヘルスケア(14.8%)
3位…金融(13.3%)
4位…通信サービス(10.1%)
5位…一般消費財(9.9%)

2018年9月に大幅な分類変更があり、アルファベット(グーグル)やフェイスブックなどのFANGの一角が情報サービスセクターに変更となりましたが、情報通信セクターが一番比重の高い地位をキープしました。

また、米国ETFを使って、各セクターに投資することもできます。外国証券口座が必要となりますが、国内のネット証券で取引できるので、米国株のセクター投資も検討してみてはいかがでしょうか。(提供: The Motley Fool Japan


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