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本連載では、決算書の分析方法と分析内容の妥当性を確認するためのヒアリングのポイントを解説していきます。
取引先から決算書を取り受ける際、すぐにカバンにしまう行職員がいますが、経営者と決算書を見ながら会話ができるチャンスですから、じっくりと話をするようにしてください。
経営者と会話をしていると様々な専門用語が出てきます。業界の専門用語なら知らなくて当たり前ですが、決算書にかかわる用語ならあらかじめ知っておいたほうがよいでしょう。例えば「トップライン」という言葉が出てくることがあります。トップラインは損益計算書の一番上に記載されている売上高を指します。
ただし、こうした専門用語は経営者が使ったときに話を合わせるために使うもので、皆さんから使うべきではありません。やむを得ない場合も「トップラインというのは売上高のことですね」という具合に確認し、なるべく使わないようにすることが大切です。