高額な返礼品がなにかと話題になり、批判を浴びることも多かったふるさと納税ですが、最近は「モノ」にとどまらず、「コト」の返礼品も注目されはじめています。
「コト」とは、商品ではなく、サービスや体験を提供する「体験型返礼品」ですが、まだご存知ない方も多いのではないでしょうか。
そこで数多くのメニューから、オリジナリティのある企画をピックアップして紹介しながら、ふるさと納税の新しい楽しみ方をご提案します。
ふるさと納税サイトで体験型の返礼品が急増

体験型返礼品で代表的な企画は、農業・漁業やアクティビティなどを楽しめるものです。このほか、家事や墓地清掃などを利用者(寄付された方)に代わって行う「代行型の返礼品」も体験型に含まれるでしょう。
ニッポン放送『週刊 なるほど!ニッポン』(2018年10月28日放送)によると、ふるさと納税サイト「さとふる」の調べでは、体験型返礼品のラインアップが1年間で約3倍に急増しているとのことです。このハイペースぶりをみると、今後も、短期間で体験型返礼品が増えていく可能性は高いのではないでしょうか。
体験型返礼品 オリジナリティのある企画6選
ふるさと納税サイト上には、数多くの体験型返礼品が紹介されています。ここでは体験型返礼品の中でもオリジナリティのある企画をセレクトしてみました。
脳ドック検診受診券(大阪府枚方市)
血液検査や心電図検査とともにMRI検査も受けられる人間ドック検診の返礼品。「健康医療都市」を目指す大阪府枚方市らしい企画といえます。高精度で末梢血管まで描出しやすいMRI(3.0テスラ)を使用することで、脳梗塞・脳腫瘍の早期発見に貢献します。毎年1回、ふるさと納税で人間ドックをルーティンにしても良いかもしれません。(寄付金額 100,000円)
サーフィンスクール 1レッスン体験チケット(神奈川県藤沢市)
日本屈指のサーフィンスポット湘南で約3時間のレッスンが受けられます。講師を務めるのはプロサーファーやベテランサーファー。晴天の日には、江ノ島と富士山を眺望できます。ボードやウェアも貸してくれるので手ぶらで体験できます。(寄付金額20,000円)
パラグライダー入門コース(埼玉県毛呂山町)
パラグライダーは初めてという方、あるいは始めたばかりという初心者向けの教室です。安全に乗るための正しい知識を学んだあと、パラグライダーの練習場でフライトを行います。ここで技術や知識をしっかり身につけた方は、「JHFのA級パイロット技能証」を取得することが可能です。(寄付金額100,000円)
イルカウォッチング(熊本県上天草市)
四季を通して、野生のイルカと出合える確率98%という世界でも希少なスポットでのクルーズ。運がよければ、イルカが船と並んで泳いだり、ジャンプをしたりといったパフォーマンスを見せてくれ、近い距離でイルカとのコミュニケーションを楽しめます。(寄付金額 30,000円)
京馬車で行く“観光馬車周遊コース”(京都府亀岡市)
明智光秀の拠点だった亀山城の城下町、亀岡市。温泉や史跡も多いこの地を観光馬車で巡ります。トロッコ亀岡駅をスタート、保津川沿いを約15分散策するコースです。(寄付金額10,000円)
「富士山ビュー特急」スイーツプラン乗車券他(山梨県富士吉田市)
富士山に一番近い鉄道として知られる富士急行線の乗車券をセットにした返礼品。豪華クルーズトレイン「ななつ星」を手がけた水戸岡鋭治氏が監修したことで話題となった「富士山ビュー特急」のスイーツプランと、富士急行線河口駅-大月駅間の普通乗車券のセットです。(寄付金額 20,000円)
※参照:ふるさと納税サイト「さとふる」
※ここで紹介したのは2019年3月時点の返礼品です。諸事情により、受付が中止や休止になることもあります。
自分にフィットする体験型返礼品を探してみては
体験型のふるさと納税返礼品を利用すると、従来の旅のメニューでは味わえない体験ができ、その地域の魅力をさらに深く知ることもできます。
今回ご紹介した体験型返礼品はあくまでも一例。ぜひ、みなさんも自分の興味や好みにフィットした返礼品を探してみてください。ふるさと納税をする楽しみがさらに広がりますよ。(提供:ANA Financial Journal)
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