満期保険金のある生命保険にもいろいろな種類があります。その内容をよく理解して保険には入らなければなりません。また、満期時にはどのようにすればいいか、前以て考えておく必要があります。その辺のことを詳しく見ていきましょう。

保険
(画像=Getty Images)

満期金のある生命保険の種類

満期金のある生命保険は次の4種類です。

養老保険

養老保険は生命保険の中では、「生死混合保険」とも呼ばれています。被保険者が死亡した場合には受取人へ死亡保険金が、被保険者が満期日まで生存していた場合は生存保険金が支払われます。死亡時、生存時どちらでも保険金が支払われる仕組みになっています。

このため、かつては生命保険の主力商品で、老後の資金として積み立てられていた時期もありました。しかし、現在では保健会社の予定利率が過去最低の水準となっており、老後の資金としてはあまり役に立たなくなっています。

年金保険

保険料を支払い、払込期間が終了したら年金形式でお金が得られます。ただの貯蓄に近く、自由に引き出しができるので、銀行預金のほうが有利とも思えます。

しかし、年金保険は税金で有利になる点があります。一定の金額まで、支払った保険料に応じて所得控除、年金保険料控除が受けられます。これは、生命保険料控除や医療・介護保険料控除とは別枠です。

生存給付金付定期保険

生存給付金付定期保険は、保険期間中に高度障害状態あるいは死亡した場合に、高度障害または死亡保険金が給付されるものです。また保険期間中に生存していれば、一定期間ごとに生存給付金を受け取ることもできます。

例えば「契約期間15年、3年ごとに生存給付金5万円」という条件で保険契約した場合、保険期間中に生存していることを条件として、3年ごとに5万円が給付されます。

学資保険(こども保険)

学資保険は、通常、契約者を父母として、被保険者を子どもとして加入する保険です。子どもの入学時期や年齢に応じて祝金が給付されます。満期時には、満期保険金が支払われます。

どのような生命保険が有利か

生命保険の場合は、「掛け捨て型」か「貯蓄型」のどちらが得かということが大きな問題です。これに白黒をつけることは、たいへん難しいものがあります。

生命保険の役割は、主としてサラリーマンが会社に在職中に不慮の死を迎えた時に、その妻子の生活をある程度の期間保証するためのものです。総合的に考えるなら、保証額が同じとして「掛け捨て型」をお勧めします。

保険と貯蓄は区別してやった方が合理的だからです。生命保険に似たような保険で共済保険があります。共済保険と生命保険の大きな違いは、生命保険会社は営利を目的としていますが、共済保険は営利が目的ではありません。相互扶助が目的で、余ったお金は、保険の加入者に還付します。保険の監督官庁は金融庁が、共済の全労済や県民済は厚生労働省が管轄です。共済保険は、ほとんどが「掛け捨て型」であり、生命保険より有利な場合が多いです。

満期時の生命保険の税務処理

満期保険金を受け取った時、注意しなければならないことは、税務処理です。満期保険金は、保険料負担者や保険金受取人が誰なのかによって税務上の取り扱いが大きく変わります。

保険料負担者と満期保険金受取人が同じ場合

保険料負担者と満期保険金受取人が同じ時、受け取った満期保険金は税務上「一時所得」として扱われ、所得税と住民税の対象になります。課税金額は、以下の計算式によって算出されます。

【一時所得の課税金額=(満期保険金+配当金-払込保険料総額-特別控除50万円)×1/2】

また満期保険金は、「年金」として受け取ることもできます。受け取った満期保険金は、「雑所得」に分類されます。この場合も所得税や住民税の対象となることに変わりはありませんが、課税金額は「1年間に受け取った年金額-その受領金額に対応する払込保険料」により算出されます。多くの場合、「総合課税」となり、納めるべき税金については生命保険会社が差し引いた上で満期保険金を給付するため、これを受け取った人が確定申告をする必要はありません。

ただし、一部の生命保険は、「金融類似商品」に該当して、満期保険金については源泉分離課税になる場合があります。詳しくは、保険会社に相談してください。

保険料負担者と満期保険金受取人が異なる場合

保険料負担者と満期保険金受取人が異なる場合、受け取った満期保険金は贈与税の対象になります。

生命保険満期時の満期金をどうするか

満期保険金をどのようにするかは、その人の老後資金の保有額によって違うのではないかと思われます。多くの場合、生命保険が満期になるのは定年の頃に設定しているはずなので、そのまま老後資金の一部にするのが適当でしょう。金額もおそらく500万円前後になる場合が多いので、退職金とともに、大切にしましょう。

そして、お勧めは株式投資なのですが、経験のない方は日経平均やTOPIXに連動したETFにとりあえず預けて、年2-3%の分配金を得ることが安全なスタートです。老後は長いですから、少しずつでも株式投資の経験や勉強を重ねて、株式投資の比率を高めることをお勧めします。生命保険会社にそのまま預けたり、銀行預金、国債、FXなどは厳禁と考えてください。老後の生活に資産運用は必須事項であることを肝に命じてください。

最後に

生命保険の満期金は、サラリーマンにとってはかなりの高額になります。定年の旅行に使うのも良いですが、来るべき老後のためにその資金の一部にすることが賢明な選択だと思います。(提供: The Motley Fool Japan


フリーレポート配信
モトリーフールの日本進出にあたって日本の投資家、また、これから投資を始めたい方に向けて無料で「株式投資にどう臨むか -スペシャルフリーレポート-」を配信しております。

また、英国のEU離脱が差し迫る中、投資家として知っておくべき情報も無料で配信しております。「ブレグジットの混乱を乗り越えて、よりよいポートフォリオを構築しよう:5ステップの投資ガイド」こちらからご覧ください。

ツイッターやフェイスブックで最新情報を配信しております。公式ツイッターアカウント@motleyfooljp公式フェイスブックアカウントをフォローする。