不動産に関する民間の調査機関である東京カンテイでは、10年前に分譲されたマンションが現在いくらで取引されているかを調べて、リセールバリュー(価格維持率)を算出しています。

分譲時の価格が3,000万円で、現在の取引価格が2,500万円なら、2,500万円÷3,000万円=0.833ですから、リセールバリューは83.3%です。これが3,500万円になっていれば、3,500万円÷3,000万円=1.17なので、リセールバリューは117%です。数値が大きいほどリセールバリューが高い、つまり資産価値を維持しやすいということになります。

城北エリアにはリセールバリューの高い駅が多い

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(画像=slonme/Shutterstock.com)

今回は、東京23区のうち城北エリアを取り上げます。一般的には、城北エリアといえば文京区、豊島区、北区、荒川区、板橋区、足立区の6区を指しますが、文京区は都心エリアにも含まれるので、ここではその他の5区にある各駅のリセールバリューを見てみましょう。城北エリアは、リセールバリューが100%を超えて、分譲時価格より高く売れる可能性の高いエリアが少なくありません。

東京23区の中でも、城北エリアは相対的にマンション価格が安く、都心や城南・城西エリアなど比べると割安感がありました。それが、最近では都心や城南、城西エリアの価格が高くなりすぎたこともあって、割安感のある城東・城北エリアが注目されるようになってきています。それに伴って、リセールバリューもジワジワと上がってきたと考えられます。

赤土小学校前は10年前に比べて3割アップ

城北エリアにある各駅のリセールバリューの上位は、次のようになっています。

 日暮里舎人ライナー 赤土小学校前  130.7%
 東京メトロ有楽町線 東池袋     119.5%
 山手線       日暮里     111.5%
 都営三田線     西巣鴨     110.0%
 山手線       巣鴨      108.8%
 常磐線       北千住     108.3%
 埼京線       十条      108.0%
 東京メトロ有楽町線 千川      106.6%

赤土小学校前駅のリセールバリューは何と130.7%。分譲価格よりも3割も高くなっています。首都圏の全駅の中では13位で、六本木駅や目黒駅、本郷三丁目駅などに匹敵するリセールバリューです。なぜ、こんなにリセールバリューが高くなったのでしょうか。

日暮里舎人ライナー沿線というと乗り換えが不便なイメージがありますが、実は赤土小学校前エリアは、JR山手線の田端駅、西日暮里駅、京成本線の新三河島駅などへ徒歩で行くことができます。それでいて、山手線の近くの喧騒から距離を置いた、比較的静かな住宅街が形成されていることが見直されているのかもしれません。

再開発で注目度がいっそう高まる東池袋

城北エリアで2位に入っている東京メトロ有楽町線の東池袋駅は、JR山手線などの池袋駅も徒歩圏の利便性の高いエリアです。豊島区役所やサンシャインシティなどがある上、このところ再開発が急ピッチで進んでいることもあって注目度が高まっています。

商業施設や飲食店などが多い繁華街ではありますが、少し南へ行くと寺社・仏閣などが多く、閑静な住宅地が広がっています。都心近くとは思えない豊かな緑もあって、再開発が進むにつれて人気が高まっています。

3位のJR山手線の日暮里駅は、JR常磐線快速電車のほか京成本線、日暮里舎人ライナーが乗り入れるターミナル駅であり、駅前は大規模な再開発によって2009年にサンマークシティが誕生し、お洒落なターミナル駅になっています。また、近くには服地・服飾などの繊維問屋街が残り、外国人観光客も訪れる名所になっています。

そのほか、都営地下鉄三田線の西巣鴨駅もリセールバリューが110%を超えています。山手線の外側で比較的静かな住宅地が広がっている場所にもかかわらず、三田線を利用すれば大手町駅まで約15分という利便性の高さが評価されているのではないでしょうか。(提供:Wealth Window


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