テクニカル分析を行う方の中で、様々なチャートの形状を調べている方も多いでしょう。チャートの形状と言ってもかなりの数があり、どれが一番探しやすいか悩まれている方もいらっしゃるでしょう。そんな数多くのチャートの中でも比較的見つけやすい、三角保ち合いというものをご存知でしょうか?

チャート分析の代表格と言われる三角保ち合いは、初心者の方でも簡単に扱うことが可能です。

そこで今回の記事では、

  • 三角保ち合いとは?
  • 三角保ち合いが形成される状況
  • 三角保ち合いで確認すべきポイント
  • 三角保ち合いを確認して相場のトレンドを見極めよう

以上についてお伝えしていきます。

この記事を読んで頂ければ、ブレイクすると大幅な利益が見込める可能性がある三角保ち合いについて理解でき、実戦の場でも活用することが可能になります。ぜひ最後までご覧ください。

三角保ち合い
(画像=Getty Images)

三角保ち合いとは?

三角保ち合いの特徴はチャート分析の中でも比較的に扱いやすい上、ブレイクすると大幅な利益が見込めるチャートの形状です。ある一定期間の高値を結んだライン(レジスタンスライン)と安値を結んだライン(トレンドライン)が三角形になることでそう呼ばれます。

三角保ち合いとは?形成される状況やポイントを確認して大幅なブレイクを狙おう

図1を見ると、1~3のどのパターンでも株価が上下に揺らぎながら推移していくのがわかります。チャートの左側ではその振れ幅が大きく、右側に行けば行くほど振れ幅が小さくなっていくのが特徴です。徐々に振れ幅が小さくなり収束したあとに、一方向に大きくブレイクアウト(一気に上昇または下降)することがあります。

ではどのよう三角保ち合いが形成されるのでしょうか?以下で詳しく見ていくことにしましょう。

三角保ち合いが形成される状況

時間の経過と共に振れ幅が小さくなりながら揉み合うチャート形状をしている三角保ち合いですが、なぜこのようなチャートを描くのでしょうか?このようなチャート形状をしているということは、売りと買いが交錯している状態です。つまり投資家自身も買うか売るかを迷っている状態と言えます。

言い換えれば、ブレイクアウトするためにエネルギーを貯めている状態にあります。ジャンプする時も一度しゃがんで弾みをつけますが、その時と同じと言っていいでしょう。このように一気にブレイクアウトする可能性がある三角保ち合いですが、だましというものにあう可能性があります。

だましとは、ブレイクアウトしたと思った直後に想定していた方向と逆の方向に動くことをいいます。このようにだましに合わないためにも、ブレイクアウトする前からチャートの動きをよく観察しておくといいでしょう。それではそのだましに合わないために何か方法はないのでしょうか?

以下で詳しく見ていくことにしましょう。

三角保ち合いで確認すべきポイント

だましには誰でも合いたくはないものですが、長い投資人生の中では必ずと言っていいほど遭遇します。少しでもその確率を減らしたいと思うのが筋でしょう。

そのためにも三角保ち合いを分析する上で、押さえておくべき重要なポイントをお伝えしていきます。まず三角保ち合いは大きく3つのパターンに分けることができます。

  1. 均等型
  2. 上昇型
  3. 下降型

以下で詳細を見ていきます。

均等型

均等型の三角保ち合いの特徴は、高値を結んだラインと安値を結んだラインが綺麗な二等辺三角形になるパターンです。もっとも教科書的なパターンで、初心者でもかなりの確率で見つけられるでしょう。

図1の1のパターンです。

このようなチャートを描くときは相場が均衡しており、買いたい投資家と売りたい投資家が引っ張り合っている状態です。そして最終的にこの状態が煮詰まっていき、両線が交わります。

一般的には大きくブレイクアップ(上昇)する可能性が高いと言われていますが、ブレイクダウン(下落)する可能性もありますので、注意しましょう。

上昇型

上昇型の三角保ち合いの特徴は、高値を結んだラインが水平に近い形で、安値を結んだラインが上昇していき直角二等辺三角形を描きます。

図1の2のパターンです。

このようなチャートを描いた後はブレイクアップする可能性が高いと言われています。注意点は高値を結んだラインが必ずしも水平になっている必要がないということです。できるだけ水平になっていることが理想ですが、均等型に比べ少し見つけにくいかもしれません。

下降型

下降型は②上昇型の三角保ち合いの形状と逆のパターンです。こちらは高値を結んだラインが下降し、安値を結んだラインが水平に近い形をとります。

図1の3のパターンです。

このようなチャートを描いた後は、ブレイクダウンする可能性が高いと言えます。このように三角保ち合いはしっかりパターンを見極めれば、ブレイクするポイントを見つけやすいと言えます。しかし前述させて頂いた通り、だましに合う可能性もあります。

ではそのようなだましに合う場合はどのような状況にある時なのでしょうか?一般的にそのような場合は国内外の重要指標が発表される時です。特にアメリカの雇用統計などは世界で最も注目される指標の一つでしょう。ちなみになぜアメリカの雇用統計が注目されるのかというと、アメリカの中央銀行のFRBが雇用統計をとても重視しているからです。

雇用統計の結果次第で、政策金利を操作し基軸通貨である米ドルに大きく影響を与えます。また最近では中国の指標も相場に大きく影響を与えることがあります。中国はアメリカに次いで世界で2番目の経済規模を持つ国です。特に中国のGDPなどは重要指標の一つとして見ていいでしょう。そのような重要指標発表前は、安易にエントリーするのではなく様子見することも大切です。

待つの相場、と言われるのがこのような時の状況を指します。

三角保ち合いを確認して相場のトレンドを見極めよう

安易にエントリーしてしまうと、だましに合う危険性があるためしっかりとトレンドを見極める必要があると言えます。三角保ち合いを有効活用するには、ブレイクした後に少し待つということも重要です。ブレイクするということは、これまで貯めていたエネルギーを大きく発散させることです。つまり少し乗り遅れたぐらいで利益を逃してしまうということはありません。

また予想に反して逆方向に動いた場合は速やかに損切りすることも重要です。なるべく損切りポイントはエントリー前に設定するようにし、損切りが遅れないようにしておく必要があります。慣れるまでは三角保ち合いを探すことは難しいかもしれませんが、意識していれば自然と見つけることができるようになります。

全てが教科書通りのパターンで出るわけではありませんので、チャートをよく見て積極的にトレンドラインやレジスタンスラインを引いてみてください。

まとめ

三角保ち合いで大幅なブレイクを狙う方法についてお伝えしてきましたが、いかがでしたでしょうか?

今回の記事のポイントは、

  • 三角保ち合いは大きくブレイクするためにエネルギーを貯めている状態
  • 3パターン(均等型、上昇型、下降型)をしっかり見極める
  • 重要指標発表前にはエントリーは控える

でした。

三角保ち合いは数多くあるチャートの特徴でも比較的見つけやすい形状です。そのため、テクニカル分析初心者の方でも挑戦することができるはずです。また、三角保ち合いはチャート分析の中でも比較的成功する確率が高いと言われています。

チャンスを逃さないためにも日々のチャート分析をしっかりと行い、大きな利益を手に出来るようになっていきましょう。最後までご覧いただきまして、ありがとうございます。(提供: The Motley Fool Japan


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