モトリーフール・シンガポール支局、2019年4月23日投稿記事より

割安株投資家であるベンジャミン・グレアムは、企業の「本質的価値(または本源的価値)」の概念について解説しています。彼によると本質的価値は、企業の資産、利益、配当性向を元に導き出すことができるとしています。これは定量分析に基づいており、企業は収益力、資産、負債のみで構成されていると仮定しています。

著名投資家ウォーレン・バフェットによって「本質的価値」の新たな定義が生まれました。彼は、本質的価値には企業のバランスシート上の内容だけでなく、他の様々な要因も含まれていると考えています。投資家は、企業の本質的価値を理解するためにデューデリジェンスを行う際、こういった要因を考慮すべきです。

本格的価値
(画像=Getty Images)

本質的価値に何を含めるべきか

本質的価値には、企業の現在を構成しているさまざまな側面をなるべく含めるべきでしょう。それらには無形で定量化できない要素があり、たとえば、顧客との関係、企業の評判、管理職の誠実さ、従業員の離職率と満足度などです。

これらは、通常のスプレッドシートやモデルを使用して測定できる範囲を超えており、より深く企業の本質的価値を理解することになります。定量化可能なデータだけで企業全体を理解するのは難しいものです。そして投資家は、競合他社と差別化できるものを見つける必要があります。

本質的価値は計算可能か

投資家は本質的価値を計算できるでしょうか?アナリストには、予測に基づいて企業価値を計算するためのさまざまな財務モデルやスプレッドシートがあります。しかし、これらは定量化できるものに限定されており、無形で定量化できない側面は考慮できません。

本質的価値はおおまかに見積もることができます。しかし、投資家は正確に計算できる数値にとらわれるだけでなく、ブランド価値や経営陣の質そしてビジネスモデルといった定性面での価値評価にも慣れる必要があります。

投資家は本質的価値とどのように取り組むべきか

本質的価値は企業のあらゆる側面を考慮した重要な概念であり、単に数値や財務指標に依存していません。投資家は、これまで考えたこともない企業の側面を検討し、投資する価値があるかを問う必要があります。

本質的価値は、企業に大きな変化が生じた時に定期的に見直すべきです。例としてはM&A、新製品や新サービスの導入、新たな経営幹部の採用などがあります。(提供: The Motley Fool Japan


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