株価の先行きに不安がある今、現物資産を重視する投資家も多いでしょう。現物資産を所有していることで、株価暴落時にダメージを最小限にする効果が期待できます。具体的な選択肢としては不動産・超高級車・ワイン・アートなどがありますが、高級時計の投資も注目されています。マーケットの魅力に加えて、人気ブランド・モデルを紹介します。

高級時計投資はいくらあればスタートできる?

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(写真=AV_photo/Shutterstock.com)

一般的には、数十万円以上のアイテムが高級時計投資の対象です。ただし、これは最低ラインといえる価格帯のため、50万円以上の予算を見ておくとよいでしょう。また、高い時計であれば何でも投資対象になるわけではありません。人気のあるブランド・モデルで、目立った傷がない状態であることが前提になります。

一般の時計は、古くなるほど中古の取引価格が安くなります。しかし、投資対象になるような高級時計は、年月を経ても資産価値がキープされやすかったり、人気によっては値上がりしたりします。そういった意味では、スーパーカーやクラッシックカーなどの超高級車に似た性格のマーケットといえます。

高級時計マーケットで人気のブランドやモデルは?

高級時計投資といっても、大きく二つのマーケットに大別されます。一つめは、富裕層を対象にした数百万円以上の超高級時計マーケットです。このカテゴリで人気のあるアイテムとしては、パテック・フィリップを象徴する逸品「ノーチラス 5711」があります。ちなみに、ネーミングの“ノーチラス”は冒険小説の名作『海底二万里』に登場した潜水艦からとったものです。また、フランクミュラーの「5850 SC SUNSET」も歴史を超えて支持される名作として知られます。

もう一つのマーケットは、一般の時計愛好家を対象にした数十万-数百万円前後の高級時計マーケットです。このカテゴリでは、ロレックス デイトナの中でも新しいモデルの「116500」、比較的価格が安い「オフィチーネ パネライ ルミノールシリーズ」などの人気が高いようです。過去に値上がりしたロレックス デイトナに「16520」モデルがあります。これは、取引時期によって定価の約2倍のプレミア価格がついたともいわれます。

これらはあくまでも参照です。値上がり傾向のブランドやモデルは、一定期間ごとに変わるので動向を見極めた上で慎重にセレクトしてください。

使いながら保有できるのも高級時計投資の魅力

高級時計の売却先・買い取り先としては、中古ブランド品ショップをはじめ、メルカリやヤフオク!などの個人売買やネットオークションのプラットフォームがあります。併せて、ブランド時計専門のショップもあります。

買い取った高級時計は、保存状態を重視して使わないこともできますし、大切に使いながら持ち続けることもできます。高級時計は、現物資産の中で、実際に使うことのできる数少ないアイテムといえます。

使用による傷を気にされる方もいると思いますが、致命的な大きなものでないこまかなものであれば、値下がりは一定の範囲内におさまると考えられます。それでも傷が気になるという方は、結婚式などの晴れの日や大切な商談など、使うシーンを限定するとよいでしょう。

高級時計の知識がないままでの投資はリスクあり

最後に、高級時計投資の注意ポイントを。他の現物資産への投資と共通しますが、高級時計投資によって売却益を得るには「目利き」や「専門知識」が必須です。その意味では、もともと高級時計好きの方はやや有利かもしれません。

逆に、高級時計の知識がほとんどない状態から投資をはじめる方は、この世界のことを学ぶ時間が必要です。またビギナーの時期は、高級時計にくわしい方からアドバイスを受けながら購入するのも一案。こういった部分を無視して「今、値上がりしているから……」という安易な理由だけで購入するのは高値掴みのリスクがあります。(提供:ANA Financial Journal

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