株式投資において元本は多いほど有利にことを運ぶことができます。では、元本を大きくするために借金をするという手段は有効なのでしょうか?

結論から言いますとおすすめできません。しかし、限られた場面においては借金を有効活用することによって、株式投資を有利に進められます。

今回は株式投資において借金をすることの意義やリスク、カードローンを利用して投資をすることはできるかについて説明していきます。株式投資のリスクは自己責任ですが、借金をすることによってさらに大きなリスクを背負うことになりますので注意していきましょう。

株式投資
(画像=Getty Images)

株式投資をするにあたってローン(借金)を組むのはあり?

株式投資を始め、さまざまな情報に触れだすと「主婦が1年で〇〇万円儲けた!」「学生でも株式投資で簡単に資金を増やせる!」といった、魅力的な広告を目にすることがあります。そのような広告を目にし、ローンを組んででも株式投資を始めようと考える方が一定数いるかもしれません。

しかし、先に述べた通り、株式投資をするためにローンを組むことはおすすめしません。株式投資はハイリスク・ハイリターンであり、大きなリターンを手にしている人がいるという陰には、損失を出してしまっている人もいるのです。余裕資金から損失を出した場合は生活に与える影響は小さく済みますが、ローンを組んで損失を出した場合は生活が成り立たなくなってしまうかもしれません。そのため、ローンを組んで株式投資をするには、リスク管理を徹底する必要があります。リスク管理に自信のない人は安易にローンを組んで株式投資をするべきではないでしょう。

また、信用取引での空売りも証券会社から株を借りる必要があるため、借金と同じ意味合いであると捉えておく必要があります。投資におけるローンの例外として、不動産投資は基本的にローンを組んで行うものです。金融機関から融資を受けた資金を運用することができますので、レバレッジがかけられるというメリットがあります。しかし、不動産投資で動く金額は大きいため、やはり安易にローンを組むべきではありません。

現金を持たずに株式投資を行うリスク

現金を持たずに株式投資をすると、具体的に下記のようなリスクを背負うことになります。

相場は読むことは非常に難しく、許容できない損失を出してしまう場合もある

相場の動きを読み切ることは、どんなに熟練したスキルを持つ投資家であっても困難です。借金で準備した資金での損失は許容範囲を超えて、生活に悪影響を与えてしまいかねません。

冷静な判断がしにくくなり損切りできなくなってしまう

絶対に失うことのできない資金で株式投資をするということは、それだけ冷静な判断をしにくい状況であることを頭に入れて置かなければなりません。そのような状況で冷静に損切りをできる投資家はごく僅かです。

期日までに返済額を準備しないといけないプレッシャー

借金は定期的に返済していく必要があります。しかし、返済期日に合わせて相場が動くということはありえません。本来、株式投資に関係ないはずの返済期日のプレッシャーを感じなければならないのです。

株式投資で作った借金は免責不許可となり自己破産できない可能性がある

ギャンブルで作った借金は「射幸行為」として、自己破産の免責不許可になることはよく知られています。実は株式投資で作った借金もギャンブル同様に「射幸行為」として、自己破産の免責不可となる場合があるのです。借金の状況は人それぞれですので一概には言えませんが、「どうにもならない時は自己破産すればいい!」と考えるのはやめておきましょう。また、仮に自己破産できても不便な生活を強いられることになります。

投資資金としてカードローンが利用可能

金融機関からのローンは投資目的には利用できません。そのため、投資資金の準備にはカードローンを利用することになります。カードローンは目的を明示する必要がないため、投資にあてることは可能です。

しかし、カードローンは投資資金の準備の手段としては不適当と言えます。なぜなら、カードローンを利用すると、即座に資金を準備することができますが、その反面、高い金利を背負うことになるからです。

金利を上回るリターンが得られる場合は利益を出すことができますが、「投資の神様」と呼ばれるウォーレン・バフェット氏に匹敵するパフォーマンスが求められますので現実的ではありません。もちろん、投資の利益に対する税金は20.315%(所得税15.315%+住民税5%)であることも頭に入れておく必要があります。

ですが、資金のつなぎという限られた場面においては、カードローンを利用するのは「あり」です。投資資金の現金化には時間がかかる場合がありますので、すぐに現金を準備したい場合にはカードローンが便利です。カードローンには無利息期間のあるものもありますので、短期間で返済すれば利息を払わずに利益を出せるかもしれません。

フリーローンはカードローンよりも金利が低い

ちなみに、フリーローンもカードローン同様に資金の利用目的が自由であるため、投資資金として利用可能です。(商品によっては見積書や契約書の提示を求められる場合もあります)

フリーローンはカードローンと比較し下記のような特徴があります。

  • 金利が低い
  • 限度額が低い
  • 審査に時間がかかり難易度も高い

ですので、フリーローンは条件面が優れており、カードローンは即金性に優れていると言えます。選択肢の一つとして頭に入れておくと良いでしょう。

投資はあくまで余裕資金で行おう

投資の目的は資金を増やして生活を豊かにすることです。過剰なリスクを背負ってしまっては精神を消耗させ、損失によって通常の生活を送ることすらままならない状況になっては元も子もありません。ですので、投資はあくまで余裕資金で行いましょう。

余裕資金とは、仮に失ってしまっても生活を困窮させることのない資金です。余裕資金の目安は「半年分の月収を超える資金」となります。つまり、生活に必要な資金を先に確保し、それから投資にあてる資金を準備するということですね。

余裕資金で投資をすることで、過剰に資金を失う恐怖を感じることがなくなるため冷静な判断が可能になるというメリットもあります。投資の目的から外れてしまわないように意識していきましょう。

まとめ

株式投資はハイリスク・ハイリターンであるためリスク管理が非常に重要です。ローンを組んで株式投資を行うのはリスクを高める行為になりますのでおすすめしません。投資の目的を明確にし、余裕資金で運用していくようにしましょう。(提供: The Motley Fool Japan


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