man
(画像=OLEH SLEPCHENKO/Shutterstock.com)

資産形成層との取引推進が重要なことは分かるのですが、そもそも現役世代は来店機会が少なく、日中は家にいないので訪問してもなかなか会えません。どうすれば有効なアプローチができますか?

資産形成層・現役世代とはそもそも接点が持てない――。これは、多くの担当者に共通する悩みである。

現役世代の「現役」とは、基本的に「日中、働いている」ことを指すので、金融機関が営業している時間帯は勤務先におり家にはいない。また共働き世帯が増えているため、かつては主流だった「専業主婦の奥様を接点として、その世帯との取引を進める」というアプローチも難しくなっている。

さらに、金融機関でも「働き方改革」で時間外勤務(残業)の抑制が求められている中では、お客様から「夜7時以降なら家にいます」と言われたからといって、その時間帯に訪問することも現実的ではない。金融機関の収益面から考えても、月2万円の積立投資信託を獲得するために、担当者が3時間の時間外勤務をすることは、必ずしも歓迎されないであろう。

こうした背景から「資産形成層・現役世代へのアプローチの方法」は、金融機関にとって大きなテーマとなっている。ではどうすればよいか――。ポイントは3つある。

すべての現役世代が日中不在ではない