モトリーフール米国本社、2019年5月11日投稿記事より

調査会社アライド・マーケット・リサーチによれば、AI(人工知能)の世界市場は、2018年から2025年にかけて年率55.6%で成長する可能性があります。これは、企業の効率化や改善のためにAIソフト等が幅広く使われるようになるためです。

そのような中、5月に注目されるAI銘柄に、テンセント(ティッカー:TCEHY)、マイクロソフト(ティッカー:MSFT)、エヌビディア(ティッカー:NVDA)があります。

AI株
(画像=Getty Images)

テンセント:中国のソーシャルネットワークおよびゲーム市場を握る

テンセントは、中国のトップハイテク企業の一つで、中国で最も人気のモバイル・メッセージ・プラットフォームのWeChat(「微信」)、やはり人気がある決済サービスWeChat Payを展開しています。また、同社は世界最大のビデオゲーム企業でもあります。

テンセントには、さらに中国の先進的なビデオストリーミング・プラットフォームのテンセント・ビデオや昨年分離したテンセント・ミュージック(ティッカー:TME)もあります。加えて、テンセント・クラウドはクラウドのインフラ・プラットフォームで、2018年の売上高は倍増以上でした。

テンセントは、2016年にAI研究所を創設し、さまざまなAIツールを開発しています。それらには、WeChat向けの自然言語導入や翻訳ツールが含まれます。また、2016年には、自動運転研究所も設立し、昨年の5月から中国の公道で自動運転車の実験を進めています。なお、テンセントのライバルであるアリババやバイドゥ(百度)も、同様にAIや自動運転で技術開発を進めています。

テンセントのプラットフォームの一環としての自動運転ビジネス

テンセントは、15日水曜に2019年度第2四半期(1月~3月)決算を発表します。今回初めて、AI関連事業を1つのセグメントとして発表する予定です。これは、AI事業が成長の一つの柱になりつつあることを示唆しています。

マイクロソフト:AIでも強みを活かす

投資家は、新テクノロジーを考えすぎる傾向がありますが、投資する前に一歩引いて、テクノロジーの全体像を理解する必要があります。AIは端的に言えばコンピューティングの次の段階で、人間のプログラミングなしでパターンや特徴を学びことができます。AIでは計算機能や記憶装置の拡張が必要で、オペレーティング・システムやクラウド・サービスを提供しているマイクロソフトなどが有利になります。

マイクロソフトは、Azureクラウド・プラットフォーム等を通じてクラウドコンピューティングビジネスを拡大しており、さらに広範なクラウド・サービスを目指しています。マイクロソフトは、AI関連への大型投資を続けており、AIリサーチ部門には8,000人以上の人員を擁しています。

【米国個別株動向】マイクロソフト、クラウド拡大で成長継続へ

エヌビディア:早期の回復見込む

半導体大手のエヌビディアは、16日木曜の夕方、2020年度第1四半期(2月~4月)決算を発表する予定で、発表を受けて株価が大きく乱高下する可能性があります。2019年度第4四半期(2018年11月~2019年1月)の売上高が前年同期比24%減と大きく落ち込んでいたため、投資家は同社の短期的な見通しに注目しています。

同社の経営陣は、今年2月に第1四半期売上高の31%減を予想していましたが、状況は当時よりもかなり改善しているとみられます。ただ、直近四半期には主力のゲーム部門の売上が45%減だったので、エヌビディアがどれだけ回復しているかは明確ではありません。この部門では、依然として過剰在庫の解消に取り組んでいます。

なお、エヌビディアのグラフィックチップは、AI、自動運転、ドライバー支援等で多く使われており、自動車部門は規模は小さいものの、直近四半期では強い需要により売上は23%増でした。エヌビディアは、ゲーム機搭載のグラフィックチップ需要の縮小を埋め合わせるべく、AI関連用途や自動車など他の部門をさらに伸ばす必要があります。

決算発表の電話会議で、今後の展望に関する経営陣のコメントに注目すべきでしょう。(提供: The Motley Fool Japan

半導体銘柄比較:エヌビディアとクアルコム


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