モトリーフール・カナダ支局、2019年4月10日投稿記事より

バンクーバーの不動産市場は、大きく変化しています。かつては非常に優れた投資対象だったバンクーバーの不動産の評価は、急激に落ち込んでいます。3月の不動産売上高は前年同月比で約31%下回り、1986年以来最悪でした。

しかし、市場は長期的な景気後退を確信しているわけではありません。空室への課税や外国の不動産取得者への課税などさまざまな政府規制にもかかわらず、バンクーバーには不動産価格の上昇余地があるとみられます。これは、バンクーバーには需要を満たすのに十分な数の住宅が存在しないためです。

バンクーバーの不動産市場を詳しく見ていきましょう。

バンクーバー
(画像=Getty Images)

100万人もの人口増

バンクーバー地下鉄地域計画委員会によって発表された最近の報告によると、バンクーバーの都市地域は今後30年間ではるかに大きくなると予測されています。この地域の現在の人口は約257万人です。しかし、2050年までに人口は360万人を突破すると予想されています。100万人を超える人々の流入があると予想されているのです。

バンクーバーを訪れたことのある人なら誰もが、この都市が信じられないほど密集した都市であることを知っています。これらすべての人々は、一体どこに住んでいるのでしょうか?

カナダの最近の統計によると、バンクーバーの人口の約40%は第一世代のカナダ人です。バンクーバーには、同様の文化的背景を持つ人々に対する支援システムがあります。従って、多くの移民にとって魅力的な目的地になっています。

62%の不動産価格上昇

現在の不動産市場の弱い状況にもかかわらず、過去10年間バンクーバーで不動産を所有していたとすれば、それは良い結果につながっています。2010年初頭、この地域の不動産の平均価格は約62万カナダドルでした。

最近の平均額は100万カナダドルを超えています。これは、過去10年間でほぼ62%のリターンになります。平均的な住宅所有者が2010年に20万カナダドルを頭金として出し、40万カナダドル強の資金を調達して住宅を購入したとしましょう。その資産は現在100万カナダドル以上の価値があります。

当初の投資額に基づくと、これは優れたリターンといえます。

3%の賃貸利回り

バンクーバーの不動産は、国内で最も人気のある投資対象のひとつとなっています。家主は確実にキャピタルゲインを得られると考えているため、市場に殺到しています。

しかし、1つ問題があります。それは、家主がかなり低い賃貸利回りを受け入れる必要があるということです。バンクーバーの平均的なアパートの賃貸利回りは約3%です。

一方、通常の5年固定住宅ローン金利は約3.5%です。キャピタルゲインが無ければマイナスの運用になることは、誰が見てもわかることです。

平均的な住宅価格は320万カナダドル

カナダの平均的な中流階級の人が退職後、快適な生活を送るには320万カナダドルあれば十分です。しかし、ウェストバンクーバー、おそらく国内で最も高級な住宅地では、その金額はそのままが平均的な住宅価格です。

しかし、投資家は住宅価格が最近の高値から少しずつ下がっていることに注目すべきです。ウェストバンクーバーの平均住宅価格は、6ヶ月前には380万カナダドルでした。

89億カナダドルもの融資

Canadian Western Bank(ティッカー:CWB)は、カナダ最大の地銀の1つに成長しました。業務地域は、主にアルバータ州とブリティッシュコロンビア州です。同行の16の支店のうち4つの支店はバンクーバーにあり、サリー、ラングレー、リッチモンドなどの郊外にも支店が置かれています。

同行は、2018年末時点で263億カナダドルの融資を行っており、その34%がブリティッシュコロンビア州の人々への融資(約89億カナダドル)です。もちろん、この融資すべてがバンクーバー地域の住宅所有者に貸されているわけではありません。しかし、同行のバンクーバー不動産へのエクスポージャーが高いことは確かです。従って、バンクーバーで不動産価格が下落した場合、その影響を大きく受けます。

結論

バンクーバーの不動産は、依然として高額です。たとえ価値が下がり続けても、マニトバ州のウィニペグよりも安くなるとは思えません。

しかし、依然としてバンクーバーの不動産市場は下落しています。バンクーバーの不動産価格が下がり続ければ、Canadian Western Bank株に悪影響を及ぼすでしょう。(提供: The Motley Fool Japan


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