アベノミクスが始まり、日経平均が上昇していく中で、貯蓄から投資への資金の流れは若い人にも少しずつ波及してきています。特に、今後の日本経済は後期高齢化がますます進み、受け取ることができる年金も少なくなることが予測されており、将来に不安を覚える若者ほど興味を持っていることでしょう。

しかし、将来に不安があるがどうすればいいかわからない、仕事をとりあえず頑張るという方のほうがまだ多く、副業や投資をすでに始めている方は全体に比べるとわずかだと思います。そこで今回は、投資は若いうちから始めた方がいい根拠とメリット、どういったものに投資をすればいいのかを詳しく解説していきたいと思います。

金融商品
(画像=Getty Images)

新社会人から投資は始めるべき?

アベノミクスにより、日銀は金利をゼロ誘導しており、定期預金ですら金利がほぼ付かなくなってしまっています。数十年前でしたら、ゆうちょに預ければ10年で元金が倍になって返ってきたという時代がありましたが、現在ではそれは不可能です。

こういった背景の中、外国債券やその他有価証券に投資を検討する方が増えてきましたが、高齢になるほど期間を取って運用することができないため、リスクがどうしても高くなってしまいます。また、家庭を持っていたりローンを抱えていれば投資に回す余裕すらない方も非常に多いです。その点、新社会人ならば、結婚している人や住宅ローンを抱えている方は少ないと思いますので、余剰資金を使って効率的に資産形成をすることができます。

もちろん、投資は元本保証ではないので、状況によっては損をしてしまう可能性もありますが、短期で運用するよりも長期で運用する方がリスクは減りますので、何事においても早めに始めておいた方が有利なのです。

若いうちから投資を始めるメリット

複利運用で資産を安定的に増やすことが可能

外国債券などの商品は年間受け取ることができる金利が固定化されています。こういった商品は為替のリスクがありますのでもちろんその変動リスクを受けますが、長期で保有することで元金相当額を回収することが可能です。

例えば、複利14%の債券があったとすると、これを72の法則に当てはめた場合、元金回収までに5年必要とすることになります。これを、高齢になってから始めると運用期間が短くなりますので、一定の効果しか生まれませんが、若い時から始めることで30年、40年と複利での運用が可能なのです。実際に、数十年前にドル建て債券を長期で買った方の資産が7倍になったという前例もあります。

金融知識を早い段階から身に着けることができる

現在の日本の金利はほぼ付かず、後期高齢化がますます進む中、将来的に受け取ることができる年金も少なくなっていくことが予想されます。そこで重要となってくるのが、金融知識を早い段階で持っているかどうかです。今後数十年の間に何度か来るであろう投資チャンスで正確な判断をするためにも、若いうちから投資を始めていた方がいいでしょう。

長期投資で安定的な資産形成が可能

投資は、短期間で利益を出そうとするとそれだけリスクを取らなくてはいけません。しかし、長期投資になると計画的に無理なく運用することが可能です。若いうちから投資することで、何十年も運用期間を設けることができますのでメリットがあります。

初めての投資にオススメの金融商品

投資商品には、株や債券、投資信託など様々なものが存在し、それぞれにメリットデメリットが存在します。自分のリスク許容度に合った商品を選択し、無理なく運用をするようにしましょう。

投資信託

投資信託は小額から投資することが可能であり、最近ではNISAを活用してこの積立投資をする方が増えてきています。複数の銘柄が組み込まれて運用がなされているので、分散投資という面においてメリットがあります。少ない金額からでも個人投資家が参入しやすいように政府からの後押しもありますので、若年層でこれから資産形成を目指す方にとってはオススメです。

投資信託とは?具体的な仕組みについて理解しよう

ETF

ETF(上場投資信託)で運用する場合、市場に上場していますので株と同じようにいつでも売買が可能です。複数の銘柄が組み込まれて運用がなされているので分散投資という面においてメリットがあります。投資信託とは違い、株と同様の売買手数料で済むため、手数料も安くなります。一口から購入可能することが可能なので小額から始めることができ、若い方にはおススメです。

ETFとは?仕組みや投資信託との違い、メリット・デメリットを解説

株式

株式の場合、短期的に値上がりを期待したいならば、テーマ関連銘柄であったり成長株に投資すれば利益を取ることが可能かもしれませんが、その分リスクも高くなります。そこで、配当利回りや株主優待に着目することで、長期的にリスクを減らして運用することが可能です。

投資の基本、株式投資の仕組みについてお伝えします

外国債券

外国債券の魅力は、日本では考えられないような高利回りが付く点であり、選択する通貨によってリスクも変わってきます。また、規制がかかっている通貨は外貨決済がでず長期投資には適していないため、なるべく外貨決済可能な通貨での運用をするようにしましょう。投資にはある程度まとまった金額が必要な点も覚えておきましょう。

外国債券ってどんな商品?メリットやリスク、特徴を解説

iDeCo

iDeCoは、国が創設した個人型年金制度です。例えば毎月決まった金額(5,000円から)を60歳まで積立てて、節税しながら老後に備える公的制度です。正式名称は個人型確定拠出年金(愛称:iDeCo(イデコ))といいます。

自分の生活費と相談して投資を始めよう

社会人になったばかりではそこまで金融資産もないと思いますので、あくまでもコツコツと積み立てていくことがおススメです。投資はあくまでも余剰金で運用すべきであり、貯金をすべて使うのはリスクが高すぎます。

資産運用は余裕資金で始めるべき理由。資産に対する余裕資金の割合も説明。

給料の内数万円だけをNISAで積み立てるだけでも十分に効果がありますので、短期的なリターンにどうしても目が行きがちですが、焦らずに基礎を固めていきましょう。

まとめ

以上より、新社会人から投資を始めることは、複利効果から言っても非常にメリットが高く、できるだけ早い段階で思考を投資に傾けた方がいいと考えられます。特に、これからの人は将来的に受け取ることができる年金が少なくなります。そういった状況になってから、投資をしていた人としていなかった人で大きな差がつく可能性があります。

また、今後何度も来るであろう投資チャンスに敏感に反応、適格銘柄を選択するにも金融知識は不可欠ですので、若いうちから投資を始めていきましょう。(提供: The Motley Fool Japan


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