モトリーフール米国本社、2019年5月20日投稿記事より

多くの投資家は、まだ立ち上がったばかりの自動運転車市場に注目しています。これは、自動運転車が、関係する多くの企業に新たな売上をもたらす可能性があるためです。自動運転車市場の特定分野で主要企業になりうる百度(バイドゥ、ティッカー:BIDU)、ブラックベリー(ティッカー:BB)、アンバレラ(ティッカー:AMBA)を紹介します。

自動運転車関連
(画像=Getty Images)

百度:自動運転車向けソフトウェアのリーダー

中国で最大のインターネット検索エンジンの百度は、2年前にオープンソースの自動運転プラットフォーム「アポロ」をスタートさせました。アポロには、フォード、インテル、エヌビディア、マイクロソフトがパートナーとして参加しています。

百度は、2015年に中国の公道で自動運転車の実験を開始し、2016年にはカリフォルニア州での試験走行許可を得ました。2017年にはシリコンバレーに自動運転研究所を開設し、同社の自動運転技術はウォルマートの配達車両に使われています。百度の自動運転車開発は進んでいますが、開発費用が同社の直近の業績を圧迫しています。最近の四半期決算は上場来初の赤字となりましたが、これは主力の広告事業の減速とアポロを含む次世代技術開発費用が膨らんでいるためです。決算発表を受けて、株価は急落しました。

百度、上場後初の赤字で株価急落

しかし、将来的に自動運転車の公道での一般利用が認められた場合、アポロは自動運転車の基幹プラットフォームになる可能性があります。百度の売上高と利益の成長が加速するまでは、同社の株価は引き続きさえないとみられますが、自動運転技術の長期的な見通しを考慮すると、引き続き同社株に注目すべきでしょう。

ブラックベリー:自動運転車用OSで強み

ブラックベリーに対する市場の印象と実際の同社には大きな認識ギャップがあります。市場では、未だに一世を風靡した元祖スマートフォン「ブラックベリー」と、アップルやアンドロイド携帯に市場シェアを奪われてしまった印象が強いようですが、それはまったく過去のものです。CEOのジョン・チェンは方向転換を行い、セキュリティと自動車向けOS(オペレーティングシステム)のQNXに集中しています。

2019年度第4四半期(2018年12月~2019年2月)には、14車種向けデザインを受注し、うち11車種には高度なドライバー支援システム(ADAS)が搭載されます。なお、ADASの受注は自動運転車向けではありませんが、QNXの堅固なセキュリティと関連ソフトウェアは、自動運転車に必要な全ての機能をカバーできるようになっています。

また、ブラックベリーは自動車メーカーとの関係を深めており、QNXは既に1億2,000万台の自動車で使われています。売上高に関して、ブラックベリーの最悪期は過去のものになったとみられます。スマートフォン売上の減少は制御可能とみられ、同社は自動運転車を含む新規事業に将来を見出しつつあります。

アンバレラ:自動運転車や監視カメラ向けにビジョンチップ

ビデオ処理半導体メーカーのアンバレラは、これまで主力だった低電力消費型のビデオ処理半導体から、ドローンやスポーツ向けカメラに軸足を移しつつあります。ビデオ処理半導体市場の大きな変動により、経営陣は数年前にエンジニアなどのリソースをコンピュータービジョンチップに移しました。この結果、まだ小規模ながら自動運転関連メーカーへの売上ベースができつつあります。

アンバレラの経営陣は、監視カメラや自動運転車向けなどの高成長分野へのシフトは、2019年下期の全売上高に貢献すると予想しています。もちろん競合他社とのテクノロジー競争の中で市場シェアを拡大する必要がありますが、独自技術とデバイスを持つアンバレラの見通しは明るいとみられ、数年にわたった減収も2019年で止まると予想されます。(提供: The Motley Fool Japan


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