(本記事は、及川圭哉氏の著書『ガチ速FX 27分で256万を稼いだ“鬼デイトレ”』=ぱる出版、2019年6月7日刊=の中から一部を抜粋・編集しています)

【本書からの関連記事】
(1)”27分で256万円”稼いだ及川式「ガチ速FX」とは
(2)ポジションを持つのは20分まで!プラマイゼロでも逃げるべき理由
(3)「ビギナーズラックは続かない」初心者こそ守るべき”FXの鉄則”
(4)24時間取引できるFX 狙うべき取引時間帯はここだ(本記事)

時間帯を制するものがFXを制する

ガチ速FX 27分で256万を稼いだ“鬼デイトレ”
(画像=tadamichi/Shutterstock.com)

人生6回も無一文になった僕がFXで年収1億円プレイヤーになり、なんの因果か「師匠」と呼ばれ、教え子の中に数多くの億トレーダーが生まれる原動力になった及川式FXの核心部分。

それが「時間帯管理」と「通貨ペアの相関関係」です。

まずは「時間帯管理」からお話しましょう。

よく「FXは24時間取引可能な自由な市場」といわれますが、これは真っ赤なウソといってもいいぐらいで、24時間オープンしているからといって、1日中トレードを続けているトレーダーはいません。

むろん、人工知能を使ったコンピュータなら疲れ知らず。相場のゆがみを狙って、小刻みな利益を少しは積み上げられるかもしれません。でも、僕らは人間。

「どんな人間も必ず眠る」以上、コンビニのように24時間オープンといっても、FX市場は時間帯によってまだら模様で、その表情や性格も時々刻々と変わっていくものなんです。

たとえば、この本を読んでいる人で、ユーロポンドのチャートを見たことがある人は何人いるでしょう?

同じ東京時間内にオープンしているオセアニア市場ですが、豪ドルとニュージーランドドルの交換レートがいくらか知っている人、います?

FX歴10年という投資家さんでも、ポンドオージーやユーロオージーをガチンコで取引した人は少ないはずです。

つまり私たち日本人投資家が、朝7~8時ぐらいから昼の15時、16時ぐらいまでに取引しているのは、圧倒的に「日本円がらみ」のドル円、ユーロ円、ポンド円、オージー(豪ドル)円が多い、ということ。

ユーロカナダドルとか、ユーロNZランドドルとか、激レア“希少”通貨ペアを取引している人は変わり者どころか、個人投資家レベルでは100人もいないんじゃないでしょうか。

それと同じように、欧州市場がメインになる時間帯にFX市場で多くの投資家の関心を集めているのは、ドル円でも豪ドル円でもなく、ヨーロッパで暮らす人にとって極めて馴染み深いユーロや英ポンドやスイスフランがらみの通貨ペアだと思いませんか?

同様にNY市場がオープンする夜の21時から深夜3、4時頃までの中心通貨はあくまで米ドル。特に取引量の多いのは、ユーロドルや英ポンドドルになります。

むろん、NY市場がオープンしている深夜には、仕事帰りの日本の兼業FXトレーダーも大挙参戦するので、ドル円なども活発に取引されています。しかし、時にはそれと同じぐらいのテンションで、日本じゃ、とんと馴染みのないドルスイスフランとか、ドルカナダドルの取引高も増えているはずなのです。

つまり、「FXはコンビニ並みに24時間オープン」といわれていますが、時間帯によって取引されている“商品”(=通貨ペア)が違ってくるということ。さらにいえば、ある地域で市場が始まった直後と市場が終了する直前では、取引に対する投資家のテンションも異なる、ということです。

「時差がない通貨」が、その時間帯の主役になる

地球が朝から昼、夕方から夜、深夜から早朝へ、ぐるりと1回転する間、FX取引の中心時間になるのは、プロのディーラーや個人投資家などが起きている朝から夕方になります。

では、東京が朝から夕方のとき、投資家たちが最も取引する通貨とはいえば、なんでしょうか?

当然、僕たちの財布の中にあって、いつも使っている自国通貨の日本円になります。東京と豪州、ニュージーランド、アジア諸国はたいした時差がないので、東京時間には時差のない豪ドルやニュージーランドの取引も活発になります。

「テクニカルは統計学」というのが僕の持論です。

市場参加者が増えて、取引が活発な通貨ほど、チャートを見て売買する投資家も増えるので、「この移動平均線にぶつかったから反転上昇する」、「この安値を割り込んだから下落が加速する」といったテクニカルのシグナルも当たりやすくなるのです。

「赤信号、みんなで渡れば怖くない」じゃありませんが、「テクニカル、みんながそれをもとに売買するから当たりやすい」というのが、テクニカル分析の本質なのです。

よくテクニカルの売買シグナルが“ダマシ”に終わると、「全然当たらないじゃん。ダメダメじゃん」といって使い捨てにする人がいますが、僕からいわせると、「この人、テクニカルの本質がわかっちゃいないな」と思いますね。

テクニカルのシグナルが当たるかハズれるかは、ひとえに、そのテクニカルを使って売買判断する人が多いか少ないかによって決まります。

つまり、テクニカルが当たるか当たらないか、という視点ではなく、そのテクニカルが当たりやすくなる大前提、つまり市場参加者が多いか少ないかに敏感であることが、実は、テクニカル分析を使ったFXの売買では一番重要なことなんです。

その作業を抜きにして「このテクニカルは100%当たる」というのは嘘八百ですし、「このテクニカルは全然ダメ」と切り捨てるのは努力不足もいいところ。

テクニカルを生かすも殺すも、市場参加者次第。だからこそ、市場参加者が多くなる時間帯に、多くの投資家が最も取引している通貨ペアはなにか、という視点なり、意識なりが必要になってくる、というわけですね!

東京時間午前中のトレード・ルーティン

では、24時間続くFX市場における、それぞれの時間帯の値動きグセや注目ポイントを、時間経過を追って解説していくことにしましょう。

午前9時から午後15時ぐらいまで続く東京時間、夏時間だと昼15時、冬時間だと夕方16時ぐらいから始まる欧州時間、さらに夏時間では21時、冬時間では22時ぐらいから始まるNY時間という3つの時間帯にわけて細かく見ていきます。

まずは東京時間ですが、東京時間というのは欧米が夕方から深夜の時間帯でFXの取引はアジア中心になり、世界全体で見た取引量もかなり落ちています。そのせいもあって、為替レートが“自主独立”で力強く動くということが比較的少なく、同じ時間帯に取引されている日本株や米国のNYダウ先物など、株式相場の影響を非常に受けやすいのが特徴です。

たとえば図3-12は、2019年1月10日のドル円と日経平均株価の推移ですが、午前10時台の日経平均株価の急落につられるように、ドル円も午前10時に大きく下落。10時台から12時にかけて小幅にリバウンド上昇しているのもいっしょ。その後、図にはありませんが、午後はベタ凪の横ばい相場で終わりました。

図3-12,ガチ速FX 27分で256万を稼いだ“鬼デイトレ”
(画像= 「 ガチ速FX 27分で256万を稼いだ“鬼デイトレ”」より)

日経平均株価が先か、ドル円が先かは微妙なところですが、株価の値動きのほうが早くて大きなケースが多く、日経平均株価が下落基調なら、ドル円もショート主体の取引を意識すべきです。

東京時間のトレードでは必ず午前9時から始まる日本株市場において、日経平均株価が「上昇スタートなのか?下降スタートなのか?」を確認する──これが東京時間のルーティンワークになります。

そして、同じアジア通貨であるオージードルがらみの通貨ペアや、ユーロ円、ポンド円が同じ方向に「揃って一気に動いたら」その動きに乗る、というのが基本戦略。株価との連動性が乏しいときは、値動き自体が乏しいと考えてまず間違いないので、取引は控えたほうが無難です。 まとめると、下記の2点がポイント。

・日経平均株価が上昇している日→オージードルがらみの通貨ペア&クロス円の5分足チャートで買いシグナルが出たら、強気にロング(買い)で勝負。保有時間も比較的長めでいい。反対にショート(売り)は手堅い利食いに徹して、なるべく慎重に行う。

・日経平均株価が下落している日→オージードルがらみの通貨ペア&クロス円で売りシグナルが出たら、ショート(売り)で強気の勝負。反対にロングは手堅く利食うことを優先する。

また、午前9時30分や10時30分頃には、オーストラリアや中国で経済指標が発表され、相場が急変動することがあります。

ネットのFX関連サイトで「今日はどんな指標が発表されるか」をあらかじめ頭に入れておいて、その時間が近づいたらノーポジの様子見に徹するなど、経済指標がもたらす「訳のわからない値動き」になるべく巻き込まれないように準備しておくことが大切になります。

ただ、中国の経済指標は時間が厳密に決まっているわけではなく、突如発表されることもあるので注意しましょう。

東京時間午後のトレード・ルーティン

日本の株式市場は午前9時から11時30分までが「前場」、12時をまたいで12時30分までがお休みで、12時30分から「後場」が始まり、15時に「大引け」となって終了します。

日本の株式市場がランチタイムに入る11時30分から12時30分までの1時間は、投機筋といわれる大口投資家が薄商い(売買が乏しい状況)の中、仕掛け的な動きを起こしたりしがちです。意図的に個人投資家を「ハメ込む」ようなトラップ満載の値動きになることも多いので、取引をしないでノーポジで様子を見ているほうが無難です。

12時30分になって、日本株市場の後場が始まると、前場同様、それに連動する形で、FX市場にも新たな値動きが生まれます。

午後の値動きは、午前とは完全に別物だ、と割り切ってください。

12時ちょうどからの30分間は、12時30分から始まる「新しいトレンド」を見極めることが大切になります。

参考になるのは、日本株市場が昼休みの間もずっと取引されている日経平均先物やNYダウ先物の動きです。

昼休み中にこういった先物市場に大きな動きが起こると、為替レートも午前とは真逆の動きが午後になって始まったり、午前中のトレンドがさらに加速する値動きになったり、「大きな変化」が生まれます。

及川式FXで狙うのは、市場参加者が多くて、取引に厚みがあり、売買高も豊富なとき。そういう時間帯は多くの投資家が、チャートをもとにした売買判断を行うので、「テクニカルが効きやすい時間帯」になります。

「じゃあ、どんなときにテクニカルが効きやすいか?」というと、まだ市場が始まったばかりで、取引参加者が「さあ、取引を始めるぞ」という“動き出し”の時間帯になります。及川式では、テクニカルの効きがいい、この「相場が始まったばかり」の時間をとっても重視します。

東京時間の午後の取引が本格化する12時30分~13時も、ある意味、仕切り直しのプチスタートの時。取引に厚みが出て、テクニカルが効きやすいので、チャンス満載なんです。

逆に、時計の針がチクタク15時に近づき、東京市場での取引がそろそろ終了という時間帯になると、市場参加者がどんどん減っていくので、値動きにも勢いがなくなります。

たとえば図3-13左のチャートは、ある日の13時40分のドル円の5分足です。僕はこのチャートを見てショートエントリーしました。なぜなら、東京時間終了までの残存時間が1時間30分しかなく、その時間内に下向きの1時間足MAや5分足75本MAをぶち抜いて上昇するほどのパワーはない、と判断したからです。

図3-13,ガチ速FX 27分で256万を稼いだ“鬼デイトレ”
(画像= 「 ガチ速FX 27分で256万を稼いだ“鬼デイトレ”」より)

その後の値動きは図3-13の右チャートのようになりました。いったんドル円は上値の1時間足MAにタッチしますが、実体が完全に抜け切ることはなく上ヒゲで終わり、その後、力なく下落。トレードは成功しました。

市場が開いたばかりのときは新鮮で力強い値動きが起こりやすいので順張りでその動きに乗る。逆に市場が終わりに近づいたときに生まれた値動きにはそれほど力がないので、逆張りのチャンスをうかがう。

トレードする時間帯によって、取引のスタイルを変えることがとても重要になってくるわけです。

ガチ速FX 27分で256万を稼いだ“鬼デイトレ”
及川圭哉(おいかわ けいすけ)
ガチプロFX トレーダー、“ デイトレ”スペシャリスト。常勝トレーダー集団、“FXism”主宰者。 FX 歴は2007 年以来の10 年超。10 通貨ペアの値動きを比較し、ユーロ・ポンド・ドルの相関関係を分析する独自の投資手法を構築、“億超え”の資産を築く。2014 年、FX動画のチャンネルをYouTubeに設立、デイトレの様子をリアル配信する画期的な内容で、チャンネル登録数を伸ばし続けている。

※画像をクリックするとAmazonに飛びます