近代セールス
(画像=PIXTA)

企業を「知らなすぎる」だけでなく「知ろうとしすぎる」ことも非効率だ

事業性評価はすべての企業に行わなければいけないのですか。忙しい中で情報収集の手間が増える割に、利ざやが高まるような効果も出ていないようですが…。

金融機関の職業上の専門能力は、「情報の非対称性を緩和すること」であると前回説明した。

一方が有利な情報を持ち、もう一方が持たない――そのような情報の非対称性がある企業への融資において、「知らなすぎる」ことは非効率だ。企業をよく知らないまま融資する危険性はあえて強調する必要もないだろう。だから金融機関は、与信にあたり断片的な財務情報などから粉飾や資金使途の虚偽を見抜く審査技術を編み出した。

一方、金融機関の担当者が融資に取り組む際、「知ろうとしすぎる」ことも非効率だと筆者は考える。