長い歴史の中で、数々の英雄を生み出してきた中国。武将たちの活躍は小説や漫画として今なお語り継がれ、世代や性別を超えて、多くの人をとりこにしています。特に三国志の人気は衰えることを知らず、数多くの小説家・漫画家が題材として扱い、数々の作品が生み出されています。

中国の歴史を背景とした物語からは学べることも多くあります。英雄たちの持ち前のリーダーシップから、現代のビジネスにも通ずる何かを得られるかもしれません。ここでは、物語を楽しみながら中国史と英傑たちのリーダー学が学べる、漫画や小説をご紹介します。

呉漢

中国史,リーダーシップ
(写真=anek.soowannaphoom/Shutterstock.com)

中国の歴史小説といえば、小説家・宮城谷昌光氏の作品を思い浮かべる人も多いでしょう。宮城谷氏は、三国志を中心とした歴史だけでなく、封神演義の太公望や後漢を統一した光武帝を題材とした物語を生み出しています。

2017年11月に刊行された「呉漢」では、光武帝がリーダーとして中国をまとめていくその手腕と、貧家に生まれながらも軍の中で実力を発揮し武将となった人物・呉漢のサクセスストーリーが描かれています。

部下の失敗にも寛容で、大変革は行わずコツコツと天下を治めていく光武帝。彼は不正を許さず、特に人の上に立つ官僚や大臣の不正は厳しく取り締まったといいます。また天下を平定後、すぐに儒教を強化し平和の礎を作ったことでも知られています、

冷静で温情に厚く、信頼されるリーダーが光武帝です。主人公の呉漢は、そんな光武帝の信頼を受け、農民から将軍へと大出世を遂げていきます。成功ばかりではなく時には失敗しながらも、上司の信頼を得て出世していく呉漢から、学べることは多くあります。

史実を元にした歴史小説が好きな人で、かつサクセスストーリーが好きなビジネスパーソンにおすすめしたい一冊です。

蒼天航路

あの大小説、三国志演義を読んだことがある人にこそ読んでほしい漫画が「蒼天航路」(原作・原案/李學仁、作画/王欣太)です。三国志演義では蜀の劉備のライバルとして登場している曹操ですが、蒼天航路では、乱世の中で激動の人生を駆け抜け天下を治めていく姿が見られます。

三国志演義をはじめとする劉備が主人公の物語では、曹操は「強くて悪どい」というイメージで描かれがちです。しかし蒼天航路では、一切のしがらみに関係なくその能力を評価する人事、合理的で現実的な政治システムによる統治、多くの武将を魅了していく人心掌握術が、細かく描写されています。

戦いの中でも優秀な人材を探り、敵であろうが味方にしてしまう曹操の手腕は、現代のビジネスでも応用できそうです。能力を見て判断し、人の能力を最大限に活かせるさい配を振るう。曹操に見いだされた人々は、その期待に応えようとしてさらに力を発揮していく。曹操のリーダーとしての器がよく分かる漫画です。

キングダム

春秋戦国時代の中国を舞台に、後の始皇帝となる「政」と、低い身分の生まれながらも大将軍へと出世する「信」の野望を描いた大ヒット中の漫画作品が「キングダム」(作/原泰久)です。戦乱の世の中で、熱き魂を胸に秘めた男たちがそれぞれの信念のもとに戦いを進めていきます。

経営者に必要なのはぶれない理念といいますが、キングダムでもリーダーである政の信念やビジョンが多くの人を動かしていきます。権力を持っても溺れることなく、自分が王として国を平定し、中国を統一することで戦乱の世を終結させるという政のビジョンと、それを成し遂げるという覚悟は、現代の経営者にも必要不可欠なものです。

一方で信は、武将として数々の功績を重ね、率いる軍隊がそれに比例して拡大していく中で、苦悩を味わいながら将軍へと成長していきます。企業の中でも役職が変わる度に抱える問題や苦悩は変化していきます。部下をマネジメントしていくことの難しさと、それを乗り越えるための策をキングダムから学んでみましょう。

通勤時間を使って、中国の英傑たちのリーダー学を知る

高度経済成長を終え、長引く経済低迷のなかでも必死に企業を守ってきた経営者たちは、戦国武将さながらに日々戦いに身を投じてきたに違いありません。そしてこれからもその戦いは続くのでしょう。自身の右腕となる武将のような優秀な人材をどうやって発掘し、生かすのか。中国の歴史小説や漫画から学んでみてはいかがでしょうか。(提供:Braight Lab

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