老後の備えとしてまず検討されるのが「老後の生活費」です。かつては退職金と年金で悠々自適な生活を実現することも可能でしたが、現在では、必ずしも思惑通りにいくとは限りません。とくに年金に関しては、少子高齢化および生産年齢人口の減少により、年金の担い手である若年層が減っていることから、制度そのものの屋台骨が揺らいでいます。

そのような背景を受けて、現役時代から備えをしている人も増えています。『つみたてNISA』や『iDeCo』などの金融商品はまさに、そのようなニーズに応えたものと言えます。ただし、老後に必要なのは生活費だけではありません。趣味や旅行など、人生をより豊かにするための趣味に支出するお金もまた、用意しておくべき重要な資金であると言えるでしょう。

誰しも、悠々自適のシニアライフを謳歌したいものだが……

老後の趣味,お金
(写真=Maridav/Shutterstock.com)

事実、65歳を超えても元気な人は増えています。内閣府が発表している『平成30年版高齢社会白書』によると、65歳以上を対象とした新体力テストの合計点は、男女ともに向上傾向にあります。また、日常生活に制限のない期間(健康寿命)に関しても、年々延びているだけでなく、平均寿命の延びを上回るペースで延びているのが見て取れます。

老後の趣味,お金

こうした元気でアクティブな60代は、定年退職後、趣味や旅行などにお金を使いがちです。総務省統計局が発表している『家計調査報告(2017)』によると、高齢無職世帯(世帯主が60歳以上の無職世帯)のうち高齢夫婦無職世帯(夫65歳以上,妻60歳以上の夫婦のみの無職世帯)では、『教養娯楽費』として1ヵ月に支出しているお金は25,077円。消費支出の約10.6%を占めています。また、『交際費』に関しては27,388円と、こちらも消費支出1割を超える約11.6%となっているのがわかります。

「老後の楽しみ」のための運用をはじめよう

もし、後先を考えずに趣味や旅行にお金を使ってしまうと、暮らしに必要な生活費が不足してしまうことにもなりかねません。将来、悠々自適な老後を実現したいのであれば、生活費だけでなく、“老後の楽しみ”のために使うお金も用意しておくようにしましょう。そのためには、通常の資産形成とは考え方を変える必要があります。ポイントは次のとおりです。

趣味や旅行の資金は“別枠”で設ける

『つみたてNISA』や『iDeCo』などの金融商品は、節税メリットが得られるだけでなく、着実に将来のお金を積み立てる方法としても有望です。ただそのとき、将来の生活費だけを積み立てるのではなく、“別枠”として、趣味や旅行に必要なお金も積み立てておきましょう。積み立てる金額は増えてしまいますが、あらかじめ余裕をもたせておくことで、趣味や旅行のお金も無理なく用意することができます。

退職金の使いみちは計画的に

また、退職金の使いみちにも注意が必要です。退職金を住宅ローンの返済にあてるのならまだしも、趣味のクルマや遊興費として支出してしまえば、生活費を圧迫してしまう可能性もあります。退職金の使途はきちんと計画を立て、その他の資産とともに運用・活用していくことが大切です。加えて、会社員時代の生活水準も見直し、無理のないゆとりある生活を実現していきましょう。

早い段階から積立投資をはじめておく

老後のお金は、すぐに用意できません。それこそ、20代後半から30代にかけて、きちんと積み立てていくことが求められます。給料の残りを貯蓄や投資にまわすという発想ではなく、あらかじめ貯蓄・投資用の資金を捻出したうえで、上手にやりくりしていきましょう。計画的にお金を使う習慣は、老後の安定にもつながります。

バラ色のシニアライフを実現するために

“人生100年時代”とも言われているように、老後の生活というのは、人生において大きな位置を占めつつあります。現役時代だけでなく、老後の生活をより豊かなものにするために、貯蓄、投資、消費のバランスについて考えていきましょう。できるだけ早く準備をはじめた人には、バラ色のシニアライフが待っています。(提供:Braight Lab

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