21世紀型スキルが日本でも注目されています。テクノロジーの進歩や社会状況の変化によって、21世紀型スキルに関心を持つ企業や自治体が増えているからです。21世紀型スキルとは何か、またそれを身につけるコツをご紹介します。

21世紀型スキルって何?

21世紀型スキル
(写真=nd3000/Shutterstock.com)

21世紀型スキルとは、デジタル化に突入する21世紀社会を生き抜くために必要とされるスキルのことで、インテル、シスコシステムズ、マイクロソフトの3社と、オーストラリア、フィンランド、ポルトガル、シンガポール、イギリス、アメリカが参加したプロジェクトであるATC21s(Assessing and Teaching 21st Century Skills)が定義しました。

ATC21sは問題解決能力やコミュニケーション能力などを高めるために、主に4種類の21世紀型スキルの習得が必要であると提唱しています。

思考方法のスキル(WAYS OF THINKING)

創造力や意思決定力、自分を客観的に認知する能力であるメタ認知能力など、あらゆる思考能力を身につけるスキル。

働く時に役立つスキル(WAYS OF WORKING)

コミュニケーション能力や、複数で共同の作業を行う時に大切なコラボレーションの能力など、組織や社会で役立つスキル。

働く時にツールを活用するスキル(TOOLS FOR WORKING)

パソコンとインターネットをうまく活用できるようにするICTリテラテシーや、必要な情報を正しく入手できる情報リテラテシーなど、デジタル化する社会には必要不可欠なスキル。

世界で生き抜くスキル(SKILLS FOR LIVING IN THE WORLD)

人生のキャリア構築やグローバル化社会に対応する能力。異文化への理解を深め、異なる国や文化、思想を持つ人々にも適応できるスキル。

21世紀型スキルを持つ人材を育成したほうがいい理由

学び方を変えなければならない時代に突入している

これからの時代はコンピューターやテクノロジーを活用する情報処理スキルはもちろんのこと、人間が持つ本来の能力を生かすスキルもより重要なものになっていくでしょう。実際に海外でも21世紀型スキルを身につける教育が行われています。

次世代で活躍する人材を作る

2020年には情報セキュリティに関する人材が19万3,010人も不足すると言われており、中小企業の過半数で情報セキュリティの担当者がいない状態になるだろうと予測されています(総務省「我が国のサイバーセキュリティ人材の現状について」より)。

また2018年10月末時点で、日本で働いている外国人労働者数は約146万人(厚生労働省「外国人雇用状況」の届出状況まとめ、より)で、これは外国人雇用の届け出を義務化してから過去最高を更新しています。

これらの状況に対応するためにも、21世紀型スキルを持つ人材の育成は急務といえるでしょう。

21世紀型スキルを身につけるためにできること

プログラミングの学習をする

プログラミングの学習では、コンピュータプログラムを順番に組み立ててシステムを完成させるという工程があるため、思考能力を鍛えることができます。

さらに、コンピュータを操作する作業も含まれていることから、デジタル化社会の中で働くスキルを身につけたい人にも役立つ方法と言えるでしょう。

2020年には小学校でもプログラミングの授業が開始される予定です。子どもだけでなく大人向けのプログラミング教室も増えており、自宅で気軽に学べるオンライン講座で学ぶのもいいかもしれません。

知識構成型ジグソー法を取り入れた活動を行う

知識構成型ジグソー法とは、東京大学の研究グループ「CoREF」によって開発された学習法のことで、関わり合いを通して一人ひとりが学びを深めるといった狙いがあり、以下の手順で行います。

・STEP0――先生(代表)が問いを設定し、解くのに必要な資料をパートごとに用意する
・STEP1――1人で考えて答えを書いておく
・STEP2――同じ資料をグループ内で話し合い理解力を高める(エキスパート活動)
・STEP3――違う資料を読んだ人たちとグループを組み替え自分が見た資料を説明する(ジグソー活動)
・STEP4――他の資料についての説明を聞いて根拠を述べながら答えを発表する
・STEP5――最初の問いに向き合い答えを1人で考え直し記述する

明確な問いを設定して知識構成型ジグソー法の前後で2回答えを求めるといった特徴があります。これらを繰り返すことで、思考能力やコミュニケーションスキルなどを磨きながら、21世紀型スキルが身につけられます。

21世紀型スキルを今後の人生に生かそう

21世紀型のスキルを身につけると、柔軟性や創造力、傾聴力が培われ、相手の立場に立った効果的なコミュニケーションが可能となるでしょう。仕事だけでなくプライベートでの人間関係の構築などでも役立つ場面が増えるかもしれません。円滑なコミュニケーションが行われるようになれば、問題解決のスピードが増し、よりスムーズなチーム作りにも役立っていくでしょう。(提供:ANA Financial Journal

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