ビジネスパーソンと相性が良いと言われる資産運用が「つみたて投信(投資信託)」と「不動産投資」です。問題は、つみたて投信と不動産投資のどちらを選ぶべきか?(あるいは先にはじめるべきか?)。そのヒントを考えます。

つみたて投信のメリット・デメリットとは?

ほったらかし投資,つみたて投信,不動産投資
(画像=Watchara Ritjan/Shutterstock.com)

ビジネスパーソンは、株やFXをはじめようにも情報収集や売買をするヒマがない人もいるでしょう。この点で、つみたて投信と不動産投資は(初期設定さえすれば)手間がかからないためビジネスパーソン向けと言えます。これらは運用が楽なので、「ほったらかし投資」と呼ばれることもあるくらいです。

とはいえ、この2つの特性は大きく異なります。つみたて投信と不動産投資、それぞれのメリット・デメリットを整理してみましょう。

投資信託は、あなたに代わって金融のプロが資産運用をしてくれるものです。その中で、決まった銘柄を毎月定額で購入していくのが「つみたて投信」です。運用成績が良い時期も、そうでない時期も毎月一定額を購入することで取得価格を平均化できます。

メリットは、少額から投資額を設定できること。証券会社にもよりますが、毎月の購入額を100円から設定できるところもあります。また、金融機関が破綻しても資産が守られるので安心です。

代表的なデメリットは、購入時や運用中にさまざまな手数料がかかることです(信託報酬や購入時の手数料、信託財産留保額など)。ただし、購入時の手数料と信託財産留保額はかからない銘柄もあります。

不動産投資のメリット・デメリットとは?

不動産投資は賃貸用のマンションなどを購入し、月々の家賃収入でローンを返済することで自動的に資産を形成していくものです。ローン完済後は、家賃がそのまま収入になります。完済時期を退職時期に合わせることで、老後の生活費もカバーできます。

メリットは、現物資産なので金融危機やインフレに比較的強いこと。経済状況が不安定でも、毎月家賃収入を生み出してくれます。また、投資額の大半を金融機関が貸してくれるのも魅力です。さらに、高額所得者や富裕層は所得税や相続税の節税対策にもなります。

代表的なデメリットは、空室が発生したときに家賃収入が途絶えてしまうこと。これを避けるには、人気のある駅から近い立地で、入居者ニーズがあるエリアの物件を選ぶことが絶対条件です。

貯蓄なし=つみたて投信、ある程度の貯蓄あり=不動産投資

つみたて投信と不動産投資のどちらを選ぶべきか?これは、その人の「貯蓄額」にもよります。現時点で貯蓄がほとんどない人は、まずは数千円、数万円からつみたて投信を始めてみましょう。前述の通り、自分に合った投資額に設定できるのが、つみたて投信の利点です。

一方、ある程度の貯蓄がある人は、その一部を頭金・諸経費などに回して不動産投資を始めるのがいいでしょう。少額の自己資金を元手にして大きな金額を動かせるのが、不動産投資の醍醐味です。元手に対して大きなレバレッジが効く不動産投資の仕組みを利用すれば、効率的に資産を形成できます。

つみたて投信と不動産投資は、長期運用が前提

つみたて投信と不動産投資は、どちらも長期間でリターンを積み重ねていくタイプの資産運用であり、短期で大きなリターンを生むような投機ではありません。タイミングを見て短期で売却することを否定するわけではありませんが、年単位、数十年単位の長期で運用していくのが基本です。

今回は「つみたて投信と不動産投資どちらがいいか」という切り口で解説しましたが、余力があれば両方を行うのもいいでしょう。収入が複数(給与収入、つみたて投信、不動産投資)あることで、リスクヘッジを図りつつ、経済的な安定度を増すことができるでしょう。(提供:アセットONLINE


【オススメ記事 アセットONLINE】
日本人の平均的な生涯所得、生涯支出と資産運用が重要な理由
区分所有物件を使った相続税対策
不動産投資における成功の秘訣。管理会社次第で大きな差が生まれる
2030年、世界における東京都市部の価値、優位性は?
ReTech(不動産テクノロジー)の進歩の現況~IT重説~