株価が伸び悩む株式市場でも、テーマ別に見ると好調あるいは今後の成長が期待できる分野があります。ここではその中から、AI、5G、インバウンドにフォーカスして注目企業を紹介します。

AI関連株

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(画像=jamesteohart/Shutterstock.com)

SBI証券によれば、複数のAI関連株を組み合わせて運用するテーマ商品が好調だといいます。直近1年間の騰落率は驚異の+80%超です(2019年5月現在)。AIが一時的なトレンドではなく、ビジネスの現場や生活にさらに浸透していくことを考えると、今後も成長が期待できるテーマと言えるでしょう。

AIは革新的な技術であり、開発にはベンチャー企業・中堅企業も多く参入しています。下記の2社は2019年前半に株価が値上がりし、AI関連株として注目されました。このような企業を探すことが、大きなリターンを獲得するためのポイントになるでしょう。

・PKSHA Technology(東証マザーズ 証券コード:3993)

ディープラーニング(深層学習)などを対象にしたAI アルゴリズムを開発・提供しており、コールセンターの自動化などに貢献しています。ここ1年で見ると、6,000円台だった株価が2018年後半に3,500円前後にまで急落。2019年4~5月頃に、そこから再び6,000円台まで一気に値を戻しています。

・RPAホールディングス(東証1部 証券コード:6572)

事務作業代行ソフト「ビズロボ!」を提供する企業です。2018年6月前後で3,000円台前半だった株価は微増・微減を繰り返し、2019年春から一気に6,000円台前半に上昇しています。ただし、最近の株価上昇はAI分野だけでなく、ネットメディア子会社の好調が牽引している面もあるようです。

この他、アイエックス・ナレッジ、ロゼッタ、メンバーズなどの企業もAI関連銘柄として知られます。

5G関連銘柄

このテーマを代表する銘柄は、NTTドコモやKDDI、ソフトバンクなど大手通信系です。5Gが本格化する直前のタイミングで楽天が携帯キャリアに参入することで、他3社がどこまでシェアを守り切れるかにも関心が集まります。この他の5G関連分野には、以下のものがあります。

  • 通信機器計測系(アンリツ、アルチザネットワークスなど)
  • ソフトウェア系(伊藤忠テクノソリューションズ、アイ・エス・ビーなど)

通信機器計測系はグローバル展開しているケースも多く、アメリカと中国の経済戦争の影響を受けているケースも少なくありません。そのため、2019年5月前後に限定すると大きく値を下げている銘柄も目立ちます。5G関連銘柄の通信機器計測系に投資する場合は、グローバル政治・経済の状況もしっかりウオッチしたいところです。

インバウンド関連株

インバウンドは、国内で追い風の吹いているマーケットの一つです。JNTO(日本政府観光局)によると、2018年の訪日外国人数は3,100万人を突破しています。3年前の2015年は2,000万人を切っていたことを考えると、驚異的な伸び率です。

東京オリンピック開催の影響を考えると、2019年・2020年はインバウンド・マーケットがさらに好調になる可能性が高いです。なお、政府は2020年の訪日外国人数4,000万人を目標に掲げています。

インバウンド関連株は多岐にわたるため、具体的な分野・企業は枚挙にいとまがありませんが、大きく分けて「交通系」と「施設系」があります。交通系はJR各社やANA HD、日本航空など、施設系はオリエンタルランドが代表格です。また、大阪も訪日外国人数が増えており、関西の私鉄(近鉄グループHD、阪急阪神HD、京阪HDなど)や商業施設、ホテルなどの銘柄も要チェックです。

ただし、これらは本業が好調でも他事業が足を引っ張ったり、先行投資がかさんだりするケースもあるため、投資家向け資料などで経営の中身をチェックした上で株を購入するといいでしょう。

もちろん、この他にも成長テーマは数多くあります。株式市場が停滞するほど、成長テーマに投資する重要性が高まります。アンテナをさらに高く張って、次なる成長テーマを探しましょう。

※本稿はここで紹介した分野・企業の株を推奨するものではありません。投資判断は自己責任でお願いします。(提供:アセットONLINE


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